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HbA1c値とSBP値の受診間変動は同時に2型糖尿病患者の腎症発症を予測 ――正常血圧時にHbA1c変動は網膜症発症を予測する

2型糖尿病患者において、長期的な血糖変動(HbA1c変動)と受診間の収縮期血圧(SBP)変動は同時に微量アルブミン尿の発症を予測し、また、平均SBP値が130mmHg未満の正常血圧時に、HbA1c変動は糖尿病網膜症発症の予測因子となる可能性のあることが、朝日生命成人病研究所(東京都)糖尿病代謝科の高尾淑子氏らの検討で分かった。2型糖尿病患者の血糖値は日内変動だけでなく長期にわたって変動を抑えることが細小血管合併症の抑制に重要になるという。詳細は「Diabetes Research and Clinical Practice」オンライン版に4月7日掲載された。

2型糖尿病患者では、細小血管合併症の発症に対するHbA1c値とSBP値の受診間変動の影響を同時に評価した報告はない。そこで今回、研究グループは2型糖尿病患者を対象に、HbA1c値およびSBP値の受診間変動が微量アルブミン尿と糖尿病網膜症の発症を予測できるのか否かを検討する後ろ向きコホート研究を行った。

対象は1995~1996年に同院を初診し、4回以上通院した2型糖尿病患者832人のうち、年1回以上の通院を1年以上継続し、初診時および初診後1年間に正常アルブミン尿であった243人(腎症コホート)と網膜症が認められなかった486人(網膜症コホート)。これらの2つのコホートを2012年6月まで追跡した。

その結果、対象患者のうち84人が微量アルブミン尿を発症し、108人が軽症~中等症の非増殖糖尿病網膜症を発症していた。HbA1c値およびSBP値の外来受診ごとの変動を連続変数として微量アルブミン尿と糖尿病網膜症の発症リスクとの関連を多変量Cox比例ハザードモデルで解析したところ、両者の変動係数(CV;標準偏差を平均値で割った値)と平均値とは独立した変動性(VIM)は微量アルブミン尿の発症リスク増加と有意に関連することが分かった。

一方で、これらのCVおよびVIMと網膜症の発症リスクとの関連については、平均SBP値が130mmHg未満の患者群で有意な関連が認められた。(HealthDay News 2017年5月15日)

Abstract
http://www.diabetesresearchclinicalpractice.com/article/S0168-8227(17)30325-X/abstract

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