Young children at school getting an education
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一人っ子や祖父母と同居する子どもは肥満になりやすい? ――小児肥満には家庭環境が大きく影響する可能性

一人っ子や祖父母と同居する子どもは、そうでない子どもに比べて過体重や肥満になりやすい可能性のあることが、医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都)国際栄養情報センター生物統計研究室の池田奈由氏らの検討で分かった。一人っ子の子どもは8歳以上で、祖父母と同居する子どもは5歳半以上でそれぞれ過体重や肥満になる可能性が高まることが分かったという。詳細は「PLOS ONE」オンライン版に4月17日掲載された。

近年、子どもの肥満の増加は日本国内だけでなく国際的にも指摘され、大きな問題となっている。2015年に文部科学省が行った学校保健統計調査によると、12歳男児の10%、女児の8%が過体重または肥満であることが報告されている。小児肥満は主に過剰なエネルギー摂取が原因と考えられているが、研究グループは子どもの場合は家庭環境の影響も大きい点に着目。今回は家族構成の中でも「一人っ子」と「祖父母と同居」に焦点を当てて検討を行った。

研究グループは、厚生労働省の21世紀出生児縦断調査のデータを用いて、2001年のある2週間に日本で誕生した小児4万3,046人を対象に、2歳半~13歳まで毎年収集された体重や身長、家族構成などのデータを分析した。

解析の結果、一人っ子の子どもは兄弟姉妹がいる子どもに比べて、未就学児(2歳半~5歳半)の間は過体重や肥満となる可能性は男児では低く、女児では両者の間に差はみられなかったが、小学校に入学後、8歳以上になると男児女児ともに過体重や肥満となる可能性が増加することが分かった。最も過体重や肥満となる可能性が高かったのは、男児では11歳(オッズ比1.87)、女児では10歳と13歳(同1.75、1.73)の時点であった。

また、祖父母と同居する子どもはそうでない子どもに比べて、未就学児のうちから過体重や肥満になる可能性が高い傾向がみられ、5歳半の時点で両者の間に大きな差が生じていることが明らかにされた。最も過体重や肥満となる可能性が高かったのは、男児では10歳と13歳(同1.53、1.54)、女児では11歳(同1.51)であった。(HealthDay News 2017年5月22日)

Abstract
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0175726

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