Close-up Of Patient Hands Measuring Glucose Level Blood Test With Glucometer
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インスリン分泌能評価に通常食負荷試験の実用性高い ――鳥取大の研究グループ

2型糖尿病患者が高血糖状態(空腹時血糖値が147mg/dL以上)ではない場合、インスリン分泌能の評価にはグルカゴン負荷試験よりも通常食の食事負荷試験(normal meal tolerance test;NMTT)が簡便で有用性が高いことが、鳥取大学附属病院内分泌代謝内科の藤岡洋平氏と大倉 毅氏らの研究グループの検討で分かった。ただし、高血糖状態の場合にはグルカゴン負荷試験を行うべきとしている。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」オンライン版に5月11日に掲載された。

研究グループは、2型糖尿病患者142人を対象に、グルカゴン負荷試験と通常食を用いたNMTTの有用性を比較検討した。NMTTは標準体重によるカロリー調整食を用いて行い、Cペプチド免疫活性(CPR)を空腹時と食後2時間の2回測定し、一方のグルカゴン負荷試験ではCPRを空腹時とグルカゴン注入から6分後の2回測定した。負荷後のCPRから空腹時のCPRを減産してCPRの変化量(ΔCPR)を算出した。

その結果、CPRの平均変化量は、グルカゴン負荷試験後では2.0ng/mL、NMTT後では3.1ng/mLであった。対象患者のうち104人でCPRの変化量はNMTT後の方がグルカゴン負荷試験後よりも大きく、平均変化量もNMTT後の方が有意に大きかった(P<0.05)。糖尿病治療薬を服用していない患者42人に限定した解析でも、CPRの平均変化量はNMTT後の方が有意に大きかった(4.3ng/mL対2.4ng/mL;P<0.05)。

また、NMTT後よりもグルカゴン負荷試験後のCPR変化量が大きくなるのを予測するカットオフ値は、空腹時血糖値が147mg/dL〔感度0.64、特異度0.76、曲線下面積(AUC)0.73〕、HbA1c値が9.0%(同0.56、0.71、0.66)であった。

以上の結果から、研究グループは「通常食のNMTTは簡便に実施でき、混合食の負荷試験やグルカゴン負荷試験に比べて臨床上、有用かつ実用的であることが分かった」と結論づけるとともに、通常食のNMTTは、糖尿病治療薬を服用中の2型糖尿病患者においても内因性インスリン分泌能の評価に有益な可能性があると述べている。(HealthDay News 2017年5月24日)

http://www.physiciansbriefing.com/Article.asp?AID=722930

Abstract
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12692/abstract

Full Text
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12692/epdf

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