2HDN糖尿病ニュース6月8日配信2
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「70歳でも血管年齢20歳」は可能――ただし相当な努力が必要

70歳を超えても20歳代のしなやかで健康な血管を維持する-これは簡単ではないが、実現可能であることを示唆する新たな研究結果が報告された。

3,000人超の成人を対象とした同研究では、適切な食生活や運動習慣を守り、引き締まった体型を維持すれば、加齢に伴う血管の老化を食い止められる可能性のあることが示された。一方、血管年齢を若く保つ上で、遺伝的な要因は生活習慣ほど大きく影響するわけではないことも分かった。

研究を実施した米ボストン大学医学部のTeemu Niiranen氏によると、ヒトの血管は高齢になるほど硬くなり、血圧が上昇するが、こうした変化は心疾患や脳卒中の重大なリスク因子になるという。「血管を若く保つ特効薬はないが、極めて健康的な生活習慣を送っている人は血管年齢が若いようだ。例えば、狩猟採集して暮らす先住民族では高血圧はほとんどみられない」と、同氏は話している。

Niiranen氏らは今回、米国立心肺血液研究所(NHLBI)によるフラミンガム心臓研究に参加した50歳以上の成人3,196人のデータを用いて研究を行った。研究では、高血圧がなく、脈波伝播速度(PWV)で動脈硬化が認められない場合を「健康的な血管年齢」と定義した。その結果、対象者の17.7%が健康的な血管年齢を維持していた。また、若いほど健康的な血管年齢である割合は高く、50~59歳では30%を占めていたが、70歳以上では1%のみで、主に女性だった。

さらに、米国心臓協会(AHA)が健康的な心血管を目指した啓発キャンペーン“Life’s Simple 7”で達成すべき目標として提唱している、血圧や脂質、血糖のコントロールや健康的な食生活、運動習慣、減量、禁煙などの7項目のうち、6項目を達成している人では、0~1項目しか達成していない人と比べて健康的な血管年齢を維持している可能性が10倍以上高かった。さらに、健康的な血管年齢を維持している人では、心疾患や脳卒中を発症するリスクが55%低かった。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)教授のByron Lee氏は「食生活や運動習慣に気をつけ、血圧や脂質などをきちんと管理すれば不可避と考えられていた動脈硬化を遅らせるだけでなく、進行を食い止めることさえできる」と強調。「今回の研究結果を受けて健康的なライフスタイルを選択する人が増えることが期待される」としている。

この研究報告は「Hypertension」5月30日オンライン版に掲載された。(HealthDay News 2017年5月30日)

https://consumer.healthday.com/circulatory-system-information-7/coronary-and-artery-news-356/can-a-70-year-old-have-the-arteries-of-a-20-year-old-723167.html

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