1-1 HDN6月8日「今日のニュース」No.2
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他の治療が効かないC型肝炎患者に新しい配合剤が有望

他の治療が奏効しなかったC型肝炎患者に対し、3種類の強力な直接作用型抗ウイルス薬(DAA)であるソホスブビル、velpatasvir、voxilaprevirを含有する配合剤がほぼ100%有効である可能性が示された。

今回の研究を率いたサン・ジョセフ病院(フランス)のMarc Bourliere氏は、「現在、C型肝炎には非常に優れた治療法があり、患者の90%以上は治癒が可能だ。そのため再発率は低いが、それでも世界的にみれば再発患者数は多い」と話している。

新しい配合剤は、他のDAA治療が奏効しなかった患者に対する治療として開発されている。ちなみに、同剤を初回治療として用いた場合は、通常治療に比べて優越性を認められなかったことが他の研究で報告されている。

これらの研究は同剤の製造元であるGilead Sciences社の支援を受けており、米国食品医薬品局(FDA)が管理し、承認プロセスが進められている。ただし、この薬剤は高額なものとなる可能性が高い。同社が2014年に発表したC型肝炎の配合剤であるハーボニーは、米国では1錠1,000ドル(約11万円)以上で、1コース12週間の治療で9万4,500ドル(約1039万円)の費用がかかるとされる。

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、肝炎はウイルス感染などが原因で肝臓に炎症を生じる疾患。その原因の1つであるC型肝炎ウイルスは、主に感染者の血液が非感染者の体内に入ることによって感染する。感染した時点では症状がないため気づかない人も多いが、慢性C型肝炎となると肝障害、肝不全、肝がん、死亡に至ることもある。C型肝炎は肝硬変や肝がんの主要な原因だとされている。

今回報告されたのは、2件の第3相試験。第一の試験ではC型肝炎ジェノタイプ1型を保有する患者300人を対象として、ソホスブビル、velpatasvir、voxilaprevirを含有する配合剤またはプラセボを投与する群に無作為に割り付けた。さらに、他のジェノタイプの114人にも配合剤を投与した。その結果、配合剤群の96%に治療反応が認められたのに対し、プラセボ群では治療反応がみられた患者はいなかった。

第二の試験では、C型肝炎ジェノタイプ1、2、3型の患者に3剤の配合剤(163人)またはソホスブビルとvelpatasvir(151人)のいずれかを投与した。さらにジェノタイプ4型の患者19人に3剤の配合剤を投与した。12週間の治療の結果、配合剤群の98%に治療反応が認められ、ソホスブビルとvelpatasvirを投与した群では90%に治療反応がみられた。副作用は頭痛、疲労感、下痢、吐き気が特に多くみられたが、副作用のために治療を中止した患者は1%未満であった。

この報告は、「New England Journal of Medicine」6月1日号に掲載された。(HealthDay News 2017年5月31日)

https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/hepatitis-news-373/new-combo-pill-offers-hope-to-hepatitis-c-patients-who-fail-other-treatment-723205.html

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