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着圧タイツでランニング中の筋肉疲労は軽減しない

熱心なランナーがランニングのときに着用する「機能性タイツ」には、脚を圧迫してサポートする機能を持つものもある。しかし、こうした着圧タイツをはいてもタイムを改善する効果はない可能性が、米オハイオ州立大学准教授のAjit Chaudhari氏らの研究で示された。この研究結果は、米デンバーで5月30日~6月3日に開催された第64回米国スポーツ医学会(ACSM)年次学術集会で6月1日に発表された。

同氏らは男性ランナー12人に着圧タイツまたは一般的なランニングショーツを着用させ、トレッドミルで走ってもらった。3日間にわたる試験で、ランニング中の動作を捕捉して筋肉の振動を測定し、その前後に垂直跳びや筋力測定を実施して筋肉の疲労度を評価した。

その結果、着圧タイツは筋肉の振動を大幅に減少させるものの、筋肉疲労は軽減しないことが分かった。この結果を受け、Chaudhari氏は「着圧タイツはランナーの走行距離を延ばしたり、速度を上げたりするのに役立つわけではないことが示された」としている。

Chaudhari氏は、「筋肉が振動するとエネルギーを消費する筋収縮が誘発されるため、理論的には筋肉の振動を減らせば筋肉疲労も少なくなるのだが、振動を低減しても疲労の軽減は全く認められなかった。われわれの研究によると、ランナーの成績は着圧タイツを着ても着なくても同じだった」と話す。

「ただし、今回の研究では着圧タイツの着用に問題があることを示す知見は得られなかった。長距離を走るランナーにとってはほんのわずかな知覚でも重要であるため、われわれの測定できなかった部分で着圧タイツがランナーの役に立っている可能性はある」と、同氏は述べている。

なお、学会発表された研究は査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなすべきである。(HealthDay News 2017年6月1日)

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/jogging-and-running-health-news-261/compression-tights-won-t-trim-running-times-723111.html

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