Brown English Bulldog shaking off water
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米国でイヌのインフルエンザが流行中

感染力が極めて強いイヌのインフルエンザが、米国のイヌの間で広がっている。米コーネル大学獣医学部ウイルス学教授のColin Parrish氏によると、このH3N2型イヌインフルエンザは鳥類からイヌに伝播したもので、2005年にアジアで確認され、おそらく2015年に韓国から持ち込まれたイヌによって米国でも感染が拡大した。なお、このウイルスはイヌからヒトには感染しないと考えられている。

米国獣医師会(AVMA)前会長のJoe Kinnarney氏によると、このウイルスに接触したイヌの約80%がインフルエンザを発症するという。このウイルスは米国内ではシカゴで最初に確認され、その後中西部の他の地域に拡大し、最近はフロリダ州、ジョージア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、テキサス州でも流行がみられる。

このウイルス株は2004年にイヌの間で流行したウイルス株よりも感染力が強く、同大学ウイルス学教授のEdward Dubovi氏は「アジアのイヌを救済しようする団体が、適切な検疫を受けずに米国にイヌを持ち込み続ければ、今後も米国内でのイヌインフルエンザの発生が繰り返されるだろう」と指摘している。

イヌのインフルエンザは、イヌの集まる場所、例えば保護施設やドッグホテル、ドッグランなどで感染が広がる。また、人間がウイルスに感染したイヌに触れた後、別のイヌに触れることで伝播する場合もある。症状はヒトのインフルエンザによく似ており、咳、発熱、体調の悪化などがみられる。飼っている犬がインフルエンザを発症したら獣医の診察を受けさせるべきだが、治療薬は存在しないため、水分補給や栄養補給、輸液などの対症療法が行われる。

Parrish氏によると、一定の効果が期待できるワクチンもある。60~80%で予防効果が得られるとされており、接種しておけば感染しても軽症で済む。ただし、十分な効果を得るためには数週間の間隔をあけて2回接種する必要がある。室内で飼い、他のイヌと接触する機会がなければワクチン接種は不要だと考えられるが、ドッグショーや預かり施設などに連れて行くなら、ウイルス感染のリスクが高まるため接種すべきだと、専門家らは勧めている。

なお、ヒトのインフルエンザと同様に、イヌもインフルエンザを発症すると死ぬことがあり、特に高齢または幼齢のイヌ、他の疾患があるイヌはリスクが高い。「細菌性肺炎を併発すると特に重篤化しやすい。ブルドッグやシェパードなど一部の犬種は重度の肺感染症を発症しやすいことで知られる」とDubovi氏は話す。インフルエンザの症状は通常1週間ほど続くが、その後さらに1週間前後にわたって咳が残ることもある。また、このウイルス株はネコにも感染することが報告されていると、Parrish氏は話している。(HealthDay News 2017年6月14日)

https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/it-s-a-tough-flu-season-hellip-for-dogs-723648.html

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