2HDN糖尿病ニュース7月6日配信2
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透析患者の血流感染、原因の多くは中心静脈カテーテル

人工血液透析患者における血流感染(bloodstream infection)の多くは、中心静脈カテーテルを留置した患者で起こっていることが「Clinical Journal of the American Society of Nephrology」6月29日オンライン版に掲載の論文で報告された。

米疾病対策センター(CDC)が、2014年に全米医療安全ネットワーク(NHSN)に報告された血液透析外来患者における有害事象データを用いて行った調査によると、6,005カ所の血液透析施設から報告された2万9,516件の血流感染のうち、約4分の3(2万2,576件、76.5%)はバスキュラーアクセスに関連したものであることが分かった。

今回の調査では、血流感染の63.0%、バスキュラーアクセスに関連した血流感染の69.8%は中心静脈カテーテルを留置した患者で起こっていることも明らかにされた。100患者・入院月数当たりの血流感染の発生率をカテーテルの種類別にみると、自己血管内シャント(動静脈瘻)が0.26、人工血管内シャントが0.39だったのに対し、中心静脈カテーテルは2.16であった。また、その他の透析関連合併症の発生率も中心静脈カテーテルを留置した患者で最も高かった。

血流感染の原因細菌としては黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)が最も多く(30.6%)、分離した黄色ブドウ球菌サンプルの39.5%はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)であった。

研究著者であるCDCのDuc Bui Nguyen氏は、米国腎臓学会(ASN)のプレスリリースの中で「今回の結果は、血液透析施設における感染症予防とバスキュラーアクセスの質向上を図る必要性が高いことを強調するものだ」と述べている。

同氏らは、バスキュラーアクセスには中心静脈カテーテル以外にも、自己血管や人工血管内にシャントを作製する方法を挙げており、こうした選択肢を考慮するよう促している。

同誌付随論説を執筆した米タフツ大学(ボストン)のDana Miskulin氏らは「有害事象の報告システムが透析施設による自己申告制にあることが問題の一部にある」と指摘しつつ、実際のデータを明らかにし、透析治療の質を高めるプログラムの施行が求められるとの考えを示している。(HealthDay News 2017年6月30日)

https://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/misc-kidney-problem-news-432/catheters-often-to-blame-for-blood-infections-after-dialysis-724124.html

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