1-1 HDN7月6日「今日のニュース」No.2
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インフルワクチン、パッチを貼るだけで接種が可能に?

実験段階にあるインフルエンザワクチンパッチの安全性と有効性が確認された、とする予備的研究の結果が「The Lancet」6月27日オンライン版に掲載された。このパッチは絆創膏ほどのサイズで、皮膚を貫通する程度の長さの極めて微小な針(マイクロニードル)が100本付いており、針は皮膚内で溶解するという。研究を実施した米ジョージア工科大学などのグループは「注射に代わって痛みを伴わないワクチン接種法となる可能性がある」としている。

今回報告された研究は「第1相試験」と呼ばれる開発の初期段階のもの。米エモリー大学で登録された18~49歳の男女100人を、①医療従事者がマイクロニードルパッチを貼って不活化インフルエンザワクチンを接種する群、②医療従事者が筋肉注射により同ワクチンを接種する群、③医療従事者がパッチを貼ってプラセボを接種する群、④被験者自身がパッチを貼ってワクチンを接種する群の4群にランダムに割り付けた。

その結果、パッチ群では筋肉注射群と同程度の免疫応答が誘導されることが示された。この効果は被験者が自分でパッチを貼った場合でも同様に認められた。一方、重篤な副作用はみられず、発赤や軽度のかゆみなどの局所的な皮膚反応が認められたが、2~3日で消失した。

今回の研究を支援した米国立生物医学画像・生物工学研究所(NIBIB)のRoderic Pettigrew氏は、「絆創膏サイズのこのパッチは、将来、ワクチン接種のあり方を変える可能性がある」と強調。「特に魅力的な特徴」として、ワクチン接種の希望者にパッチを郵送し、自分で接種してもらえる可能性や、インフルエンザ以外のワクチンにもこの技術を応用できる可能性を秘めていることを挙げている。

また、付随論説を執筆した英イングランド公衆衛生局のKatja Hoschler氏らは、このパッチの優れた特徴として価格の安さや安全性、保管の簡便性、耐久性などを挙げ、「医療資源の乏しい地域に住む人や、ワクチンを受けたがらない人に対しても、理想的な選択肢となる可能性がある」としている。

米レノックス・ヒル病院のLen Horovitz氏もこれに同意し、「標準的なワクチンは何度も常温に曝されると力価が失われる場合があるが、このパッチは冷蔵保存の必要がなく、使用期限が長い」としている。(HealthDay News 2017年6月27日)

https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/bye-bye-flu-shot-hello-patch-724032.html

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