2HDN糖尿病ニュース7月20日配信1
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「運動量の格差」が肥満度に影響-世界規模の研究で判明

世界111カ国のデータに基づくかつてない大規模な研究により、国民の身体活動量の不均衡(格差)が大きい国ほど肥満の割合が高いことが明らかにされた。詳細は「Nature」7月10日オンライン版に掲載された。

研究を率いた米スタンフォード大学のScott Delp氏は「各国には『身体活動量が多い人(activity rich)』と『身体活動量が少ない人(activity poor)』が存在するが、そのギャップが大きいほどその国の肥満度と強く関連し、指標となることが分かった」と述べている。

Delp氏らは、スマートフォンを使って111カ国、71万7,527人の膨大なデータを集め、合計で6800万日分、平均95日間の歩行量を分析した。その結果、国や地域の平均歩数は肥満度にはさほど関連しなかったのに対し、国民の運動量の格差が大きいほど肥満度が高いことが分かった。例えば、米国は身体活動量の格差が4番目にランク付けされるほど国民の運動量の格差が大きく、肥満率も高かった。

また、こうした運動量の格差には性差が強く影響することも明らかにされた。これまでの研究で男性は女性よりも歩行数が多いことが報告されていたが、今回の研究でこの性差は国によってばらつきがみられることが分かった。

Delp氏とともにこの研究を進めた同大学のJure Leskovec氏は「運動量の格差が大きい国では、男性と比べた女性における運動量の少なさが際立っていた。つまり、肥満との負の関連は男性よりも女性に大きく影響を及ぼすと言える」と指摘している。

Delp氏らは、世界で毎年、約530万人の人々が運動不足に関連した原因で死亡している現状を指摘。今回の研究結果が、住民がより歩きやすく、日常的に運動しやすい街並みを整備する政策を推進する一助になることに期待を示している。(HealthDay News 2017年7月12日)

https://consumer.healthday.com/fitness-information-14/walking-health-news-288/walking-rates-are-key-to-a-country-s-obesity-levels-724444.html

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