1-2 HDN7月20日「ヘルスハイライト」No.2
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ケネディ元大統領は背部痛に苦しんでいた ―その原因と治療法は

米国の元大統領ジョン・F・ケネディは、若々しく精力的だったというイメージがあるが、実は生涯にわたり慢性の背部痛に苦しんでいた。ケネディの背部痛とその治療に関する報告書が「Journal of Neurosurgery: Spine」7月11日オンライン版に掲載され、長い闘病生活の中で脊椎手術が何度も失敗したことや、麻薬性鎮痛薬の使用、彼の最期にも大きく影響した装具療法(コルセット)についての詳細が示された。

当時の医療記録などを精査して報告にまとめた米ホットスプリングス神経外科クリニックのJustin Dowdy氏らは、「ケネディは多くの外科医や内科医、さまざまな分野で名の知れた専門家を訪れた。当時、画像技術は今ほど進歩していなかったが、選択し得る最良の治療が行われたようだ」と述べている。

報告によると、ケネディの背部痛はハーバード大学時代の1937年、フットボールで負傷したことから始まった。その後、第二次世界大戦中にケネディが配属された魚雷艇が日本の駆逐艦と衝突するという出来事に遭遇し、症状はさらに悪化した可能性が高いという。衝突後にケネディは、重傷者のライフジャケットの紐をくわえたまま近くの島まで5時間泳いだ。この救出劇の1年後、ケネディは初回の脊椎手術を受けたが、背部痛は1963年11月22日に米ダラスで彼が暗殺されるその日までつきまとった。

また、ケネディは背中を支えるコルセットをつけていたが、これがなければ暗殺事件で命を落とすことはなかったのではないかと考える専門家もいる。最初に銃撃された後、ケネディの身体はコルセットで強く固定されていたために上体が起きた姿勢に戻ってしまい、2発目で頭部を狙撃されたと考えられるという。

ケネディは椎間板切除や脊椎固定で2回、手術の合併症のために2回、計4回の手術を受けた。さらに、局所麻酔のトリガーポイント注射、メタンフェタミン注射、運動療法、マッサージ療法、温熱療法など、多くの非外科的な治療も試みた。

Dowdy氏らは「ケネディが抱えていた慢性疼痛は複数の要因によるものである可能性が高い。彼に行われた治療は良い結果をもたらさず不運なパターンに陥っていたが、現代の画像技術の進歩をもってしても、一部の患者では脊椎外科医が治療の決定に迷うことが少なくない」と述べている。(HealthDay News 2017年7月11日)

https://consumer.healthday.com/bone-and-joint-information-4/backache-news-53/jfk-s-long-silent-struggle-with-back-pain-724448.html

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