4HDN国内ニュース7月24日配信1
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内臓脂肪と皮下脂肪の面積比は心血管疾患の予測因子 東京医歯大ら、2型糖尿病患者で検討

2型糖尿病患者では、腹部CT検査で求めた内臓脂肪面積(VFA)と皮下脂肪面積(SFA)の比〔visceral fat area(VFA)/subcutaneous fat area(SFA);V/S比)は心血管疾患(CVD)発症の予測因子としてBMIよりも優れる可能性のあることが、東京医科歯科大学大学院分子内分泌代謝学の福田達也氏と国立国際医療研究センター糖尿病内分泌代謝科の坊内良太郎氏らの検討で分かった。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」7月7日オンライン版に掲載された。

坊内氏らは既に、2型糖尿病患者では、皮下脂肪が少なく内臓脂肪が多い状態は動脈硬化の進展と強く関連する一方で、皮下脂肪が多いと動脈硬化の進展に保護的に働く可能性があることを報告している。同氏らは今回、V/S比に着目し、2型糖尿病患者を対象にV/S比がCVDの初回発症率または再発率とどのように関連するのかを検討する後ろ向き観察研究を行った。

同氏らは、外来の2型糖尿病患者682人(平均年齢64±13歳、女性が約41%)を対象に、デュアル生体インピーダンス解析(BIA)によりVFAとSFAを評価した。対象患者をV/S比で四分位に分けて、CVDの初回発症率または再発率との関連を比較検討した。CVDは脳卒中、不安定狭心症、心筋梗塞、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)または冠動脈バイパス術(CABG)、血管造影の施行、末梢動脈疾患(PAD)による下肢切断、CVD死と定義した。

中央値で2.5年の追跡の結果、対象患者のうち21人がCVDを発症した。CVDを発症した患者数はV/S比の上昇に伴って増加した。共変数を調整した多変量モデルにおいて、V/S比の1標準偏差(SD)上昇はCVD発症率の増加と有意に関連した(ハザード比1.82、95%信頼区間1.09~3.04、P=0.021)。同モデルにおいて、推算糸球体濾過量(eGFR)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、抗血小板薬の使用、HbA1c値はCVD発症の有意な予測因子であったが、VFA、SFAおよびBMIとCVD発症率との間には有意な関連はみられなかった。

年齢やeGFR、BNP、抗血小板薬の使用、HbA1c値にV/S比を加えた場合には、CVD発症のnet reclassification improvement(NRI)とintegrated discrimination improvement(IDI)はともに有意に改善したが、VFA、SFAおよびBMIによる予測能の改善は有意ではなかった。

以上の結果を踏まえ、坊内氏らは「2型糖尿病患者において、BIAで評価したV/S比はCVDの独立した予測因子となる可能性がある」と結論づけている。(HealthDay News 2017年7月24日)

Abstract
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.12713/full

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