2HDN糖尿病ニュース8月31日配信2
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CGM使用の糖尿病患者の6割以上がFDA承認部位以外に装着、インスタグラム投稿写真で判明

持続血糖モニター(CGM)を使用する糖尿病患者がインスタグラムに投稿した写真から、患者の6割以上が米食品医薬品局(FDA)が承認する腹部や臀部以外の部位にセンサーを挿入して装着していることが分かった。この研究によると、上腕部や大腿部にセンサーを挿入しても腹部や臀部に挿入した場合と比べて装着成功率には差はみられないことも明らかにされた。

CGMは腹部などの皮下に専用のセンサーを挿入し、血糖値を連続的に記録する検査法。血糖値の日内変動を的確に評価できるCGMデータは、1型糖尿病患者や一部の2型糖尿病患者がインスリン投与量を決定する際や食事・運動を調整する際に用いることができ、血糖コントロールの改善に有用であるとされる。

米ユタ大学看護学部のMichelle Litchman氏は、日常診療で接する糖尿病患者の多くが身体のさまざまな部位にCGMを装着していることに着目した。患者が実際にどの部位にセンサーを挿入しているのか、また、挿入部位によって装着成功率に影響が出るのかを調べるため、ソーシャルメディア(インスタグラム)に投稿された、米Dexcom社製のCGMを装着した患者(部位)が写っている写真353枚を選び出し、装着部位などを確認した。

その結果、患者のうち64%は上腕部や大腿部などのFDAが承認する部位以外にセンサーを挿入していることが分かった。なお、Dexcom社製のCGMは、成人の場合は腹部が、17歳以下の小児の場合は腹部または臀部(の上側)が挿入部位としてFDAにより承認されている。

腹部や臀部以外の部位にセンサーを挿入する理由について、Litchman氏は「瘢痕組織のある部位を避ける必要があること」と「痛みを和らげること」を挙げている。また、センサーを挿入する位置は腹部(または臀部)の範囲内で7日ごとに変える必要があるが、特に小児の場合には範囲が限られてしまうことも理由に挙げられるという。

さらに、今回の検討では、センサーの挿入に失敗する確率は、FDAが承認する部位とそれ以外の部位で差はみられないことも分かった。挿入部として最も多かった上腕後部(39.4%)は脂肪がやや多い部位で、約8割が装着に成功していた。次に多かった部位は腹部(25.1%)で装着成功率は77%、3番目は大腿部(12.7%)で成功率は69%であった。

Litchman氏によると、1型糖尿病患者はソーシャルメディアに投稿された他の患者のCGMを装着した写真や情報を参考にすることが多く、ソーシャルメディア上で情報交換している様子もみられたという。

同氏は自身の経験から今回の知見は驚くべきではないものとしながらも、糖尿病患者は下肢に重篤な感染を起こしやすいことから「下肢は避けるべき」と強調。腹部や臀部以外の部位を試したいときには、まずは主治医に相談するようアドバイスしている。

この研究結果は、米国糖尿病教育者会議(AADE 2017、8月4日~8月7日、インディアナポリス)で発表された。なお、学会で発表された研究結果は査読を受けた専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2017年8月7日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/blood-glucose-monitor-news-69/instagram-shows-how-diabetics-really-wear-a-glucose-monitor-725275.html

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