2HDN糖尿病ニュース9月14日配信1
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睡眠時無呼吸の治療中断で血糖値が上昇

閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の治療を数日間中断するだけで、血糖値やストレスホルモンの血中濃度のほか、血圧も上昇することを、米ジョンズ・ホプキンズ大学の研究グループが発表した。「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」9月号に掲載されたこの研究によると、経鼻的持続陽圧呼吸(CPAP)療法を数日間やめるとOSAが再発するほか血糖値などが上昇し、結果的に糖尿病や心血管疾患の発症につながる可能性があるという。

研究を行った同大学のJonathan Jun氏は、この研究は睡眠時無呼吸が夜間の代謝指標にどのような影響を及ぼすのかをリアルタイムに調べた最初の研究の1つで、OSA患者へのCPAP療法は継続すべきことを強く支持する根拠になるとしている。

OSAは、眠っている間に気道が閉塞して呼吸が停止したり、弱まるのを繰り返す疾患で、米国では成人の2~3割にみられると推定されている。睡眠時の呼吸が妨げられると睡眠の質が低下し、日中に強い眠気をもたらすことから、OSAは日常生活に悪影響を及ぼす。こうした睡眠時の無呼吸が糖尿病や心疾患といった循環器系の問題の直接的な原因かどうかは明らかにされていないが、特に肥満の人ではこれらの併存がよくみられるという。

今回の研究は、肥満を伴う中等症から重症のOSA患者31人を対象としたもの。平均年齢は51歳で、約3分の2が男性、65%が白人であった。

対象患者には、CPAP療法を行う日とCPAP療法後に治療を2日間中断-のどちらかをランダムな順番で行ってもらい、CPAP療法中と中断後それぞれの夜間に血糖値と脂肪酸やストレスホルモン(コルチゾール)の血中濃度、血圧などを測定した。また、全ての対象患者に睡眠ポリソムノグラフィー検査を行って睡眠の状態を調べた。

その結果、CPAP療法を中断するとOSAの再発がみられ、低酸素血症や睡眠障害、心拍数の上昇が再び現れることが分かった。また、CPAP療法を中断した後には血糖値と脂肪酸やコルチゾールの血中濃度が有意に上昇し、特にOSAの重症度が高い患者でこれらの数値が大きく上昇することも分かった。さらに、CPAP療法を中断すると収縮期血圧や全身の血管の硬化度を表す指標(augmentation index)も上昇していた。

Jun氏は、今回対象としたOSA患者は肥満を伴っていたことから、この結果を全てのOSA患者に当てはめることはできないとしながらも、「睡眠時無呼吸は、単に糖尿病や心血管疾患の徴候であるにとどまらず、これらの疾患を悪化させる原因の1つになり得ることを示唆している」と説明している。(HealthDay News 2017年9月7日)

https://consumer.healthday.com/sleep-disorder-information-33/apnea-sleep-problems-news-624/sleep-apnea-wreaks-havoc-on-your-metabolism-726145.html

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