1-2 HDN9月25日「ヘルスハイライト」No.1
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塩分の取り過ぎで糖尿病の発症リスクが上昇か

食塩の摂取量が多い成人は、糖尿病を発症するリスクが高い可能性があることが、スウェーデンの後ろ向き研究で示された。研究を実施したカロリンスカ研究所(スウェーデン)環境医学研究所のBahareh Rasouli氏が第53回欧州糖尿病学会(EASD 2017、9月11~15日、ポルトガル・リスボン)で結果を報告した。

同氏らは今回、スウェーデンの35歳超の2型糖尿病患者1,136人、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)患者355人と、年齢や性をマッチさせた糖尿病のない健康な男女1,379人(対照群)のデータを解析した。その結果、1日当たりのナトリウム摂取量が1g(食塩約2.5gに相当)増えるごとに2型糖尿病を発症するリスクが65%上昇することが示されたという。

また、食塩の摂取量が少ない群(6g未満/日)と比べて多い群(7.3g/日以上)では2型糖尿病の発症リスクが72%、LADAを発症するリスクが約2倍に上昇することも分かった。なお、LADAとは極めて緩徐に進行し、成人してから発症するタイプの1型糖尿病。今回の研究では、特に高リスクのヒト白血球抗原(HLA)遺伝子型の保有者において、食塩の高摂取がLADAの発症リスクを大幅に上昇させることも明らかになったという。

今回の研究では、食塩の高摂取がどのような機序で糖尿病リスクを高めているのかについては検討されていないが、考えられる機序としてRasouli氏らは「食塩の摂取量が増えるとインスリン抵抗性が増強するのではないか」との見方を示している。また同氏らは、食塩の高摂取が体重の増加に関連する可能性も示唆している。

今回の研究は因果関係を証明するものではなく、関連性を示したに過ぎないが、Rasouli氏らは「今後、この研究結果が成人の糖尿病予防に向けた取り組みで重要なものとなるかもしれない」としている。

なお、学会発表された研究は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2017年9月14日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/salt-and-sodium-news-591/increasing-salt-intake-tied-to-diabetes-risk-726488.html

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