4HDN国内ニュース10月2日配信2
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糖尿病患者1000万人の大台に、予備軍含め2000万人と推計 厚労省「国民健康・栄養調査」

糖尿病患者とその予備軍は、2016年にはいずれも約1000万人に上ることが厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かった。糖尿病患者数が1000万人の大台を記録したのは、1997年の調査開始以来初めて。厚労省は高齢化や特定健診(メタボ健診)による影響と分析しているが、糖尿病に関連した国内の医療費は年間で1兆円を超えており、国や地方自治体レベルでの対策強化が求められる。

本調査は、厚労省が健康増進法に基づいて毎年実施しているもの。2016年は全国から抽出した約2万4,000世帯を対象に行われ、身長や体重、腹囲など毎年の基本項目に加えて約1万1,000人の成人男女を対象に血液検査を実施。測定したHbA1c値を基に糖尿病が「強く疑われる(HbA1c値が6.5%以上または糖尿病治療の有無に「有」と回答)」または「可能性を否定できない(同6.0%以上6.5%未満)」か否かを判定し、全国データに当てはめて患者および予備軍の数を推計した。

調査の結果、糖尿病患者は1997年の約690万人から増え続け、2016年には前回(2012年)調査の950万人を上回る1000万人と推計された。その割合は全体で12.1%、男性では16.3%、女性では9.3%であった。糖尿病患者のうち76.6%は治療を受けており(男性78.7%、女性74.1%)、その割合には増加傾向がみられたが、働き盛りの男性(40~49歳)では51.5%と他の年齢よりも低いといった課題も浮き彫りになった。

また、糖尿病の可能性を否定できない予備軍は前々回(2007年)の1320万人をピークに減少し続けているが、2016年も1000万人を超えており、糖尿病患者およびその予備軍は合わせて2000万人に上ると推計された。

さらに、体格(BMI)と生活習慣状況を調べ、都道府県別に年齢調整を行った上でそれぞれのデータを4等分に分けて上位群(上位25%)と下位群(下位25%)を比較したところ、「BMI」、「野菜や食塩の摂取量」、「歩数」、「男性の喫煙習慣の割合」で有意な差がみられ、地域格差の存在も明らかにされた。

例えば、BMI(適正体重は18.5~25未満、25以上は肥満)が最も高いのは男性が高知(25.1)、女性が福島(23.9)、低いのはそれぞれ新潟(23.1)と福岡(21.8)であった。

また、1日当たりの野菜摂取量(厚労省の推奨では350g)は男女ともに長野県(各352g、335g)が最も多く、男性では愛知県(229g)、女性では大阪府(227g)で少なかった。食塩摂取量(男性8.0g/日、女性7.0g/日)は男女ともに沖縄(各9.1g、8.0g)で最も少なかった(多いのは男性が宮城;11.9g、女性が長野;10.1g)。さらに、1日の平均歩数は男性で最も多い大阪(8,762歩)と女性の神奈川(7,795歩)と比べて最も低い高知(男女それぞれ5,647歩、5,840歩)との間に約3,000歩の開きがみられた。(HealthDay News 2017年10月2日)

Press Release
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189.html

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