2HDN糖尿病ニュース11月2日配信2
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米国で未診断の糖尿病患者の割合が減少

米国では糖尿病患者は依然として増え続けている一方で、未診断で見過ごされている患者の割合は従来考えられていたよりも低いことが「Annals of Internal Medicine」10月24日オンライン版に掲載の論文で報告された。この研究によると、過去25年間で糖尿病患者全体に占める未診断の患者の割合は16.3%から10.9%にまで大きく減少していることが明らかにされた。

これまでの調査で、糖尿病患者の約3割は自分が糖尿病であることを知らないとする結果が報告されていた。しかし、こうした推定は医師が再検査による糖尿病の確定診断を行っていないとする仮定に基づくものが多かった。しかし、研究を行った米ジョンズ・ホプキンズ大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のElizabeth Selvin氏によると、この仮定は実情からかけ離れたもので、実際には糖尿病の2回検査法は広く普及しており、糖尿病患者全体の約9割はこの方法で確定診断を受けているという。

Selvin氏らは今回、米国国民健康栄養調査(NHANES)から1988~1994年および2011~2014年の調査に参加した20歳以上の成人男女のデータを用いて横断研究を行った。未診断の糖尿病は、空腹時血糖値が126mg/dL以上およびHbA1c値が6.5%以上にもかかわらず糖尿病と診断されていない者と定義した。

解析の結果、糖尿病と診断された患者と糖尿病が未診断であることが確認された患者数は、1988~1994年の970万人(有病率は5.5%)から2011~2014年には2550万人(同10.8%)にまで増加していることが分かった。

しかし、この25年の間に糖尿病患者全体に占める未診断の患者の割合は16.3%から10.9%にまで減少していることも明らかにされた。こうした未診断の糖尿病患者は過体重や肥満の人、高齢者、人種・民族的マイノリティのほか、医療保険に未加入で医療的なケアを受ける機会が少ない人で多かった。

Selvin氏は専門家の役割として、「こうした糖尿病が未診断のまま放置されている患者をどのように早期に発見し、予防策を施すべきかに議論を集中させ対策を進める必要がある」と述べている。

また、南カリフォルニア大学ケック医学部のAnne Peters氏は付随論説で、「未診断の糖尿病患者はこれまで推定されていたよりも少ないと思われるが、依然として多くの患者が未診断のままであることは明らかだ。糖尿病のリスク因子を持つ人には積極的に検査を行い、糖尿病と診断されれば早期に適切な治療につなげることが重要だ」と述べている。(HealthDay New 2017年10月24日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/fewer-diabetes-cases-being-missed-727799.html

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