Young woman during medical examination
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血糖測定がCOPDスクリーニングに有用な可能性 日本人の健診データを解析

空腹時血糖値(FPG)100mg/dL以上、HbA1c値5.6%以上といった血糖値の軽度な上昇は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)が疑われる肺機能の低下と関連することが国際医療福祉大学福岡看護学部成人看護学の馬場才悟氏らの研究グループの検討で明らかにされた。血糖値の軽度な上昇がみられる60歳以上の高齢者には健診の段階でスパイロメトリーによる肺機能検査(pulmonary function test;PFT)を行うとCOPDのスクリーニングに有用な可能性があるという。詳細は「Journal of Epidemiology」11月号に掲載された。

インスリン抵抗性とCOPDには共通してインターロイキン(IL)-6や腫瘍壊死因子(TNF)-αといったサイトカインの亢進がみられるが、スパイロメトリーによるPFTで評価した肺機能とFPG値やHbA1c値といった血糖コントロールの指標との関連を日本人において検討した研究は限られている。

馬場氏らの研究グループは今回、2013年8月~2014年3月に健康診断を受診した成人男女1,019人を対象に、PFTで評価した肺機能〔努力肺活量(FVC)、1秒量(FEV1)、予測1秒量(%FEV1)、1秒率(FEV1/FVC比)〕とFPG値およびHbA1c値との関連を調べた。対象患者の平均年齢は51.7歳で、約68%が男性であった。COPDの診断は世界的なガイドラインのGlobal Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease(GOLD)基準に基づいて行い、FEV1/FVC比が70~80%を肺機能正常、70%未満をCOPDの疑いと判定した。

その結果、FPG値が100mg/dL以上だった健診受診者群では100mg/dL未満だった健診受診者群と比べてFEV1/FVC比が有意に低く(P=0.009)、同様に、HbA1c値が5.6%以上だった群では5.6%未満だった群と比べてFEV1/FVC比が有意に低いことが分かった(P<0.0001)。

FEV1/FVC比が70%未満でCOPDが疑われる人の割合は、年齢や性、BMI、FPG値、HbA1c値、喫煙習慣の有無で有意に異なる一方で、この割合は糖尿病や脂質異常症、高血圧の有無では差がみられないことも示された。また、ロジスティック回帰分析により、高齢(60歳以上)とHbA1c値の軽度上昇(5.6%以上)、現在または過去の喫煙習慣はFEV1/FVC比が70%未満であることと有意に関連する因子であった。

以上の結果から、馬場氏らは「血糖値の軽度上昇がみられる高齢者に対して健診でPETを行うとCOPDが早期に発見され、結果的に医療費の削減につながる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 2017年11月6日)

Abstract/Full Text
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0917504017300023?via%3Dihub

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