2HDN糖尿病ニュース12月28日配信2
image_print
疾患・分野別ニュース/糖尿病/

肥満女性で酒さリスクが上昇

女性は体重が増えるほど炎症性皮膚疾患の「酒さ」になりやすい可能性があることが「Journal of the American Academy of Dermatology」12月号に掲載された新たな大規模研究で示された。

酒さは顔に生じる皮膚疾患の一つで、赤みや発疹、にきび、皮膚の硬化、痒みなどが生じる。米国では1600万人が酒さに罹っていると推定されており、一般には30歳前後で発症し、症状の程度は個人差が大きいと考えられている。今現在も根治的な治療法はなく、経口薬や塗り薬、抗生物質の服用のほか、レーザー治療などで症状をコントロールする治療が行われている。

米ブラウン大学のWen-Qing Li氏らは、1991年から2005年にかけて行われた全米看護師健康調査(Nurses’ Health Study)IIに参加した8万9,886人の女性の健康データを用いて、体重増加と酒さの発症リスクとの関連を調べた。

14年間の追跡期間中に5,249人が酒さを発症した。解析の結果、肥満度を表すBMIの値が高いほど酒さリスクは上昇し、BMIが35以上の肥満度が高い女性では適正体重(BMI 21.0~22.9)の女性と比べてそのリスクは1.48倍であった。

また、18歳以降に体重が増えた人で酒さリスクが上昇する傾向がみられ、体重が約5kg増えるごとに酒さリスクは4%上昇した。さらに、BMIとは独立してウエスト周囲長やヒップ周りが増えるほど酒さリスクは上昇することも分かった。

Li氏らは「肥満の病態下でみられる軽度の慢性炎症などを考慮すると、肥満に伴う酒さリスクの上昇を示した今回の結果は驚くに値しない。今後も個々の健康面だけでなく、公衆衛生の面からも適正体重を維持することの重要性を広く周知していく必要がある」と述べている。

また、同氏らは、さらなる臨床上のエビデンスの蓄積が必要としつつも、「今回の結果は酒さのある患者には、症状を緩和させるためにも適正な体重を勧める根拠になる」としている。ただし、この研究では肥満と酒さの関連が認められたに過ぎず、「より大規模な臨床研究で減量すると酒さの症状が緩和できるのかを改めて検証する必要がある」と強調している。

米国では成人の3人に1人が肥満とされる。肥満は糖尿病やがん、早期死亡など数多くの健康問題と同様に、乾癬やにきびなどの炎症性皮膚疾患のリスク上昇とも関連することが知られている。

専門家の一人、米ノーザン・ウェストチェスター病院のRoss Levy氏も、Li氏と同様に肥満による慢性炎症で体重増加と酒さリスク上昇との関連が説明できるとし、「これまでも酒さの患者には減量した方が良いかもしれないと伝えてきている。米国では肥満は主な死因の一つであり、私たちの予想以上に、多岐にわたる領域に大きな影響を及ぼしている」とコメントしている。(HealthDay New 2017年12月15日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/obesity-health-news-505/excess-weight-may-raise-rosacea-risk-729369.html

Copyright © 2017 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES