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米国ではイヌのインフルエンザも流行中

米国ではこの冬、インフルエンザが猛威をふるっているが、インフルエンザによる打撃を受けているのでは人間だけではないようだ。米国の一部の地域でイヌのインフルエンザが流行しているというのだ。イヌからヒトに感染することはないが、ウイルスに曝露したイヌのほとんどが感染するため「一気に地域で感染が広がる可能性がある」として獣医師らが注意を呼び掛けている。

米コーネル大学動物衛生診断センターのAmy Glaser氏によると、これまでにイヌのインフルエンザ感染が報告されているのはフロリダ州、ケンタッキー州、テネシー州、オハイオ州、カリフォルニア州の一部地域。イヌが感染する可能性があるインフルエンザウイルスの型はH3N8型とH3N2型の2種類で、いずれもA型インフルエンザウイルスの亜型だという。

米国獣医師会(AVMA)会長のMichael Topper氏は「イヌのインフルエンザはA型インフルエンザウイルスに感染することで発症する伝染性の高い呼吸器感染症だ。感染してもほとんどは軽症で済むが、ウイルスに曝露したイヌのほとんどが感染する」と説明する。感染経路に関しては「既に感染しているイヌとの接触のほか、ウイルスが付着した餌や飲み水、おもちゃを介して感染する可能性がある」としている。

なお、前出のGlaser氏によると、米国内のイヌはほとんどがインフルエンザウイルスに曝露したことがないため、もし曝露するとすぐに感染して発症してしまい、周りのイヌにも一気に広がる可能性がある。ただ、幸いなことに米疾病対策センター(CDC)は「イヌからヒトに感染した例はこれまで報告されていない」としている。また、イヌの間での感染も一部の地域に限られ、広範囲に拡大する可能性は低いようだ。

イヌのインフルエンザの症状はヒトと同様で、咳やくしゃみ、鼻水、倦怠感、発熱、食欲不振など。また、嘔吐や下痢がみられることもある。多くは軽症のまま2~3週間以内に回復するが、重症例では二次性の細菌感染によって肺炎を起こす場合もあるという。Topper氏によれば、治療は二次性の感染や肺炎、脱水の有無に応じて決定される。妊娠しているイヌや呼吸器あるいは免疫系に基礎疾患を抱えるイヌに対しては、こうした状態を考慮した治療が行われる。Glaser氏は「もしイヌがインフルエンザに感染したら他のイヌへの感染を避けるため21日間は隔離すべき」としている。

Topper氏は「どちらの型のウイルスに対してもワクチンがある。イヌのインフルエンザについて認識しておく必要はあるが、パニックになることはない。イヌのインフルエンザについて気になっていたり、周囲で感染したイヌがいることを耳にしたりした場合には、かかりつけの獣医に自分のペットのイヌの安全を確保するための対策について相談してほしい」と話している。(HealthDay News 2018年1月29日)

https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/america-s-dogs-have-their-own-flu-battles-730541.html

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