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脳卒中後に生活習慣を是正する人はわずか

不健康な生活習慣のある人が脳卒中のような深刻な疾患を発症したら、その後は健康的な習慣に改めるはずだと考える人は多いだろう。しかし、実態はそうでもないことが米ロサンゼルス郡保健サービス局のAmytis Towfighi氏らによる脳卒中経験者を対象とした調査で明らかになった。調査では、心血管疾患の予防で重要とされている「禁煙」や「健康的な食事」、「定期的な運動」といった生活習慣を身につけている脳卒中経験者は100人中1人に満たないことが分かったという。この結果は国際脳卒中学会(ISC 2018、1月24~26日、米ロサンゼルス)で発表された。

米国心臓協会(AHA)は、心血管の健康を維持するための生活習慣として「禁煙」「健康的な食事」「定期的な運動」「適正体重の維持」と血糖、脂質、血圧のコントロールの計7つの習慣を持つことを推奨する“Life’s Simple 7”を提唱している。Towfighi氏らは今回、約6万8,000人が参加した全米規模の調査データを用いて脳卒中の既往歴がある米国の成人1,597人を対象にこれらの習慣がどの程度守られているのかについて調べた。

その結果、7つの習慣を全て実践できている脳卒中経験者は1%未満であることが分かった。また、これらの習慣のうち実践できているものが「全くない」または「1つ」の脳卒中経験者の割合は、1988~1994年の調査時の18%から2011~2014年の調査時には35%に増加していた。さらに、同期間に脳卒中経験者における肥満率は27%から39%に、糖尿病または糖尿病前症の有病率は49%から56%に、食生活に問題がある人の割合は14%から51%に上昇していた。一方、高血圧の有病率は同期間に45%から26%に、脂質異常症の有病率は37%から10%に低下していた。

Towfighi氏は「この十数年に脳卒中経験者の血圧や脂質の管理は向上したが、体重管理や血糖管理、健康的な食事や運動については実践できていない人が多いことが分かった。しかし、これらの習慣を守ることは脳卒中の再発予防や脳卒中後の予後を改善する上で重要だ」と指摘。特に健康的な食事や運動を実践できていない脳卒中経験者が多い点については「十分な知識がないことや、自己管理能力の低さ、障害があることなどが背景にあるのではないか」との見方を示している。

今回の調査には関与していない米ニューヨーク大学(NYU)ウィンスロップ病院脳卒中部門長のShazia Alam氏も「(脳卒中経験者で)血圧や脂質の管理が向上したことは喜ばしいが、それら以外の目標についてはほとんど達成できていないというのは憂慮すべき事態だ」とした上で、「この調査結果は、さらなる介入や教育を必要とする脳卒中経験者の特定に役立つ」と話している。

なお、学会で発表された研究は査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2018年1月24日)

https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/heart-stroke-related-stroke-353/many-stroke-survivors-don-t-improve-health-habits-730444.html

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