2HDN糖尿病ニュース2月15日配信1
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減量効果は同居パートナーにも波及する

同居するカップルの一方が減量に励むと、その減量効果は痩せようとしていないパートナーにも波及する可能性のあることが「Obesity」2月1日オンライン版に掲載された論文で報告された。同居する130組のカップルを対象に、一方に減量プログラムまたは体重の自己管理を6カ月間行ってもらったところ、特に減量していないパートナーの3分の1で体重が3%以上減少したことが分かった。

この研究には、体重管理プログラムを提供する民間企業「Weight Watchers」が資金援助を行った。対象としたカップルをWeight Watchersの減量プログラムに参加する群(65組)または体重を自己管理する群(65組)にランダムに割り付けて、カップルのうち一方だけに減量を行ってもらい、6カ月間追跡した。

参加基準は年齢を25~70歳、BMIを減量する人は27~40、減量しない同居パートナーは25以上とした。なお、減量プログラムの参加者は専門家と対面でミーティングを受けることができ、オンラインツールの無償提供も受けた。一方の自己管理群の参加者には減量に関する資料を配布し、体重を自分で管理してもらった。

その結果、特に減量していないパートナーでも、3カ月後には減量プログラム群で-1.5±2.9kg、自己管理群で-1.1±3.3kg、6カ月後にはそれぞれ-2.2±4.2kg、-1.9±3.6kgの減量に成功した。こうしたパートナーの32%が6カ月後には3%以上の減量を達成していた。また、減量を行った参加者は3カ月後には減量プログラム群で-3.4±3.8kg、自己管理群で-2.0±3.2kg、6カ月後にはそれぞれ-4.3±5.1kg、-3.1±4.3kgの減量に成功した。

さらに、カップルの減量効果は互いに影響し合っており、カップルのうち一方が安定して減量するとそのパートナーも同じように減量したが、一方が減量に苦しんでいるとパートナーの減量幅も小さくなるといった傾向がみられた。

研究を主導した米コネチカット大学行動科学教授で減量の専門家であるAmy Gorin氏は「要するに、個人の行動変容によって周囲の人々の行動も変化するということだ」と指摘しつつ、「専門家の指導を受けたり、地域ベースやWeight Watchersのような民間のプログラムに参加する、体重を自分で管理するなど減量にはさまざまな方法があるが、このうちどれを選択したとしても健康的な行動変容は周囲の人々にもベネフィットをもたらすだろう」と述べている。

Gorin氏の考えに二人の減量の専門家も同意を示している。ただし、米ノースウェル・ヘルス・シオセット病院体重管理センターのDina Hirsch氏は、今回の研究で示された減量の波及効果(ripple effect)は親子やルームメイト同士などの同居ペアでも認められるかどうかには疑問を呈している。また、この研究では減量していないパートナーに影響した因子が明らかにされておらず、例えば、減量を行っている方が太りすぎのパートナーに食生活や運動について励ましやアドバイスを与えていた可能性もあるとしている。

同じく専門家で米レノックス・ヒル病院のAshley Baumohl氏は、この研究はWeight Watchersが支援したものではあるが、「多くの情報源やフォローアップを必要としない簡易なプログラムでも、同居するカップルには相当な減量効果が期待できることを示唆している」と指摘した上で、「特定の減量方法による効果よりも、減量を目指すパートナーに合わせようと同居者が自身の行動を変えたことがカップル単位での減量につながった可能性がある」述べている。(HealthDay News 2018年2月1日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/dieting-to-lose-weight-health-news-195/dieter-s-weight-loss-may-have-ripple-effect-on-partner-730682.html

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