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サーファーの腸内には薬剤耐性菌が多い?

サーファーの腸内には抗菌薬が効かない「薬剤耐性菌」が住み着いている確率が通常の3倍に上ることが、英エクセター大学医学部のAnne Leonard氏らによる調査で明らかになった。最近、世界各地で採取された海水から薬剤耐性菌が見つかったとの報告が相次いでいるが、サーファーは海水を飲み込んでしまう機会が多い。同氏らのグループは「因果関係が証明されたわけではないが、このようなリスクがあることは認識しておくべき」としている。調査結果は「Environment International」1月14日オンライン版に掲載された。

薬剤耐性菌の拡大は現在、世界で最も重大な問題の一つとなっている。Leonard氏らによると、特に最近は自然環境でどのように薬剤耐性菌が広がっていくのかについて関心が高まっているという。

今回の研究は、自然環境で人間が薬剤耐性菌にさらされることで腸内細菌にどのように影響するかを明らかにすることを目的に実施された。対象は、英国の沿岸で定期的にサーフィンを楽しんでいるサーファー143人と、サーファーではない130人。なお、Leonard氏らの調べでは、サーファーが飲む海水の量は海で泳ぐ人の約10倍であることが確認されている。

同氏らが対象者の糞便を調べた結果、サーファー群の9%(143人中13人)で第三世代セファロスポリン薬の一つであるセフォタキシムに耐性を示す大腸菌が見つかった。これに対し、非サーファー群ではこうした薬剤に耐性を示す大腸菌が見つかった人の割合は3%(130人中4人)だった。

さらに、細菌に薬剤耐性を獲得させる遺伝子(blaCTX-M)を保有する大腸菌が見つかった人の割合も、サーファー群では非サーファー群の4倍だった。この遺伝子は細菌から細菌へと受け継がれるため、薬剤耐性菌の拡大が促される可能性があるという。

研究責任者で同大学のWill Gaze氏は「われわれは人々が海の中に入ることを阻止したいわけではない。マリンスポーツは良い運動になるだけでなく、自然と触れ合う貴重な機会にもなる。ただ、海水浴やマリンスポーツを楽しむ際には、このようなリスクがあることを理解した上で判断することが重要だ」と話している。なお、今回の調査結果が英国の沿岸地域以外の海水にも当てはまるかどうかについては不明である。(HealthDay News 2018年1月30日)

https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/antibiotics-news-30/surfers-swallow-lots-of-seawater-so-is-it-harmful-730221.html

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