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成人女性の10人中1人がうつ病―米CDC調査

米国では20歳以上の成人の12人中1人にうつ病が認められることが米疾病対策センター(CDC)のグループによる調査から明らかになった。うつ病の有病率は特に女性で高く、10人に1人がうつ病だった。調査に関する報告書は「NCHS Data Brief」2月号に掲載された。

報告書をまとめたのはCDC米国立衛生統計センター(NCHS)のDebra Brody氏ら。同氏らは今回、2013~2016年の米国民健康栄養調査 (NHANES)のデータを用い、20歳以上の成人におけるうつ病の有病率を調べた。うつ病は、過去2週間の抑うつ症状の重症度を評価する9つの質問で構成された自記式質問票 「PHQ-9(Patient Health Questionnaire-9)」で10点以上の場合と定義した。

その結果、成人の8.1%がうつ病であることが分かった。また、うつ病の有病率は男性の5.5%に対して女性では10.4%とほぼ2倍だった。人種別の有病率はヒスパニック系で8.2%、黒人で9.2%、白人で7.9%であったのに対し、アジア系では3.1%と低かった。また、世帯収入別の有病率については富裕層の3.5%に対して貧困層では15.8%と4倍以上であることも明らかになった。

さらに、うつ病がある成人の約80%が、その症状が原因で仕事や家事、社会的な活動に困難を抱えていたことも分かった。なお、2007/2008年の調査時から2015/2016年の調査時までに米国の成人におけるうつ病の有病率に変化はなかった。

Brody氏は「男女ともにうつ病がある人の約80%が仕事や家事、人付き合いなどの日常生活に困難を抱えていることに驚いた。この結果は、うつ病がいかに深刻な問題であるかをあらためて認識させるものだ」と話す。また、同氏らは報告書の中で「うつ病は糖尿病や関節炎などの身体の慢性疾患と比べて社会的コストが大きく、機能障害も重いことが報告されている」と指摘している。

一方、専門家の一人で米レノックス・ヒル病院精神科のDavid Roane氏は「うつ病はプライマリケア医も診断できるが、適切な薬物治療や精神療法を受けている患者は少ない」と指摘している。同氏によると、気分や思考に問題が生じていても、自分に抑うつ症状があることに気付いていない場合が多いことや、精神疾患への偏見が残っていることが、適切な治療を受ける上での障壁となっているという。「抑うつ症状がある全ての人に、医師あるいは精神疾患を専門とするソーシャルワーカーや看護師、セラピストなどによる経過観察が必要だ」と同氏は強調している。(HealthDay News 2018年2月13日)

https://consumer.healthday.com/mental-health-information-25/depression-news-176/depression-common-in-u-s-women-hit-hardest-731085.html

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