2HDN糖尿病ニュース3月1日配信1
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低炭水化物食と低脂肪食、減量効果はほぼ同じ?

過体重の人では、炭水化物を制限する低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットの減量効果は同程度だとする研究結果が「Journal of the American Medical Association(JAMA)」2月号に掲載された。

この研究は、過体重や肥満(BMIが28~40)で糖尿病のない成人男女609人(18~50歳、女性が約6割)を対象としたもの。参加者を低炭水化物ダイエットを行う群(304人)と低脂肪ダイエットを行う群(305人)にランダムに割り付けて、それぞれのダイエット法を12カ月間継続してもらった。

参加者には、カロリー計算は必要としないが、炭水化物または脂肪の摂取を制限し、「低脂肪」「低炭水化物」と表示された低品質の加工食品の摂取も避けるように指示した。また、できる限り自炊し、間食を減らすこと、家族や友人と一緒に食事をすること、テレビを見ながら食事をとらないこと以外にも、砂糖や精製穀物を避け、野菜を多く摂り、自然食品を選ぶよう指導した。

参加者のうち79%(481人)が試験を完遂した。その結果、試験開始から1年後には、低炭水化物ダイエット群では平均で6.0kg、低脂肪ダイエット群では5.3kg減量し、減量効果は両群間で同程度であった。また、試験開始から1年後の減量幅は約9kgから約28kgと個人差が大きかったが、こうした差は遺伝子パターンや血液検査で測定した血中インスリン値の推移では説明できないことも分かった。

論文の筆頭著者である米スタンフォード大学医学部教授のChristopher Gardner氏は「これまでの研究で得られた情報や今回の研究結果で低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットのどちらが減量に効果的なのか決着がつけられると考えていたが、どちらの方法も減量効果は同程度であっただけでなく、人によっては一方のダイエット法の方が減量しやすい理由も説明できなかった」と話している。その上で「この結果は、医師が肥満患者にどちらのダイエット法を選択すべきかをアドバイスする際の助けにはならない」と述べている。

専門家の一人、米セントルイス・ワシントン大学のConnie Diekman氏は栄養士の立場からすると今回の結果は驚くべきものではなく、「個人に最適なダイエット法を決定できる方法が見つけられることが理想だが、今回の結果からまだそのレベルには至っていないと考えられる。この研究結果は、減量する際に最も重要なのは、必要な栄養素を満たしつつ、消費カロリーを上回らないカロリー摂取量に抑える食事パターンを見つけることだとする説を支持するエビデンスとなるものだ」と述べている。

また、米ニューヨーク大学医療センターの上級臨床栄養士であるSamantha Heller氏は「ダイエットに励んでいると、痩せているよりも健康であることの方が重要という視点を見失いがちになることが多い。私自身は患者に栄養バランスに富み、野菜が多い食生活を送り、食べる全体の量に気をつけるようアドバイスしているが、多くの患者では、こうした要求に答えるには新しい生活習慣を身につけたり、料理の腕を上げるよう試みたりする強い意志が必要とされるだろう」と述べている。(HealthDay News 2018年2月20日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/dieting-to-lose-weight-health-news-195/low-fat-diet-vs-low-carb-and-the-winner-is-hellip-731242.html

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