U.S. President Donald Trump delivers remarks on the Iran Strategy in the Diplomatic Reception Room at the White House in Washington, DC on October 13, 2017. Photo by Leigh Vogel/UPI
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トランプ氏の集会が開催された街で暴力事件が増加か

ドナルド・トランプ米大統領が選挙キャンペーンの集会で訪れた街で、集会の当日に暴力事件が通常よりも増えていたとする研究結果が「Epidemiology」3月12日オンライン版に掲載された。一方、ヒラリー・クリントン氏の集会が開かれた街では暴力事件の増加は見られなかったという。

この研究は、米ペンシルベニア大学臨床疫学生物統計学センター/損傷科学センターのChristopher Morrison氏らが実施したもの。2016年にトランプ氏とクリントン氏が選挙キャンペーンの集会のため訪れた街の警察のデータを収集し、集会の当日とその前後の暴力事件の件数を調べた。集会が開催された街の数はトランプ氏が22カ所(集会の回数は計31回)、クリントン氏が21カ所(同38回)で、いずれも人口20万人以上の街だった。

その結果、トランプ氏のキャンペーン集会が開かれた街では、集会の当日に暴力事件が平均で2.3件増えていた。一方、クリントン氏の集会が開かれた日には暴力事件の増加は認められなかった。

こうした暴力事件の増加が見られた原因について、Morrison氏らは、「多くの人が集会の会場に押し寄せる中で暴力事件が起こった可能性がある。また、集会に関するニュースやソーシャルメディアの情報が、集会の開催地となった街の住民の感情に影響し、暴力事件につながった可能性もある」と考察している。

また、Morrison氏は、同大学のプレスリリースで「ニュースメディアでも複数のキャンペーン集会で暴力事件が増えたとする報道はあった。しかし、それが系統的な問題なのかを明らかにすること、また系統的な問題であるならば、1回の集会でどの程度、暴力事件が増加しているのかを正確に測定することは難しかった」と、今回の研究を実施した背景について説明。その上で「将来、同様の暴力事件を防止するためには、暴力行動の原因について理解を深める必要がある。政治家の言葉が暴力の抑止に働くのか、あるいは暴力の促進に働くのかについても検討すべきかもしれない」との見解を示している。

さらに、論文の共同執筆者で同大学のDouglas Wiebe氏は、「集会の参加者や、集会の様子をニュースやソーシャルメディアで目にした人たちの感情や行動に、トランプ氏の暴力的な言葉が影響した可能性も考えられる」と指摘している。ただし、この研究はトランプ氏の集会が暴力事件の増加をもたらしたことを証明したものではない。(HealthDay News 2018年3月16日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/violence-health-news-787/violence-trailed-trump-s-campaign-732014.html

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