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性生活への満足度、鍵は家事分担の「公平感」

もし夫として妻との性生活を物足りなく感じているなら、まずは掃除に精を出すと良いかもしれない―。米フロリダ州立大学ペッパー加齢・公共政策研究所のAnne Barrett氏らが実施した研究から、家事分担が公平だと感じている夫婦は、性生活に対する満足度も高いことが明らかになった。この研究結果は「Social Forces」3月号に掲載された。

Barrett氏らによると、1960年代半ばには妻が夫の約7倍の家事労働を担っていたが、現在は妻が担う家事労働は夫の2倍程度まで縮小した。こうした中、同氏らは今回、夫婦の家事分担やそれに対する感じ方と性生活との関連について検討するため、2004~2006年に実施された中高年の健康に関する調査(MIDUS 2)のデータを分析した。対象は、異性愛者で既婚の35~85歳の男女約1,100人(平均年齢55歳)。平均婚姻期間は27年で、対象者の約10%に6歳未満の子どもがいた。

家事に関しては「家事時間」と「家事分担の割合」、「家事分担に対する公平感」の3つの側面から評価した。このうち夫婦それぞれの「家事時間」を評価指標の一つとしたのは、限られた時間の中で家事時間が長いと、夫婦が性行為に費やせる時間が減る可能性があるためだという。2つ目の「家事分担の割合」については、夫婦間の家事分担が平等か、あるいはどちらかに偏っているかを評価した。3つ目の「家事分担に対する公平感」については、実際に分担している家事の割合に関係なく夫婦それぞれが「公平と感じているかどうか」を評価した。一方、性生活に関しては満足度(0~10点で点数化)と性行為の頻度を評価した。

その結果、性生活への満足度には「家事分担に対する公平感」が影響する一方で、「家事時間」と「家事分担の割合」は大きく影響しないことが明らかになった。また、性行為の頻度には「家事分担に対する公平感」や「家事時間」、「家事分担の割合」のいずれも影響しないことも分かった。

この結果について、Barrett氏は「家事時間も家事分担の割合も性的な満足度の強い予測因子ではないというのは興味深い。かつて家事分担には象徴的な意味合いがあったが、その後は夫婦間で家事を分担することが当たり前のことになった。現在は、どの程度分担しているかよりも、それについて公平と感じているかどうかの方が重要な問題のようだ」と考察。また、家事の3つの評価指標のいずれも性行為の頻度には影響していなかった点については「今回の研究の対象者は年齢層が従来の研究よりも高く、婚姻期間も長かったため、健康問題といった家事以外の要因が影響した可能性がある」との見方を示している。

一方、この研究には関与していない専門家で米ノーザン・ウェストチェスター病院のRichard Catanzaro氏は、この研究結果について「常識の範囲内だ」とした上で、「現代女性の多くは社会に進出しているにもかかわらず、自宅に帰れば50年前の女性と同じように家事をこなすことが期待されている。こうした状況を考慮すると、今回の研究で示された問題は以前よりも重要性が増していると考えられる」と指摘している。

さらに、同氏は他のさまざまな夫婦間の問題と同様に、家事についても夫婦でオープンに話し合うことを推奨。「家事でどれだけの負担が強いられているのか、パートナーは気付いていない可能性もある。そうしたパートナーとは、まず話し合う機会を持つべきだ。また、特に子どもがいる家庭では、親の行動がモデルとなることを認識しておいてほしい」と話している。(HealthDay News 2018年3月20日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/marriage-health-news-462/a-husband-s-housework-may-bring-bedroom-benefits-732011.html

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