2HDN糖尿病ニュース4月12日配信1
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成人の糖尿病患者で歯科検診受診率が低下――米調査

糖尿病や糖尿病前症の患者は歯周病になるリスクが高いにもかかわらず、糖尿病のない人と比べて歯科検診の受診率が低く、受診率は2004年から2014年にかけて低下したことが250万人の米国民を対象に実施した調査で明らかになった。詳細は「Journal of the American Dental Association」3月31日オンライン版に掲載された。

この研究は、米疾病対策センター(CDC)による行動危険因子サーベイランスシステム(Behavioral Risk Factor Surveillance System;BRFSS)と呼ばれる全国調査に参加した成人の糖尿病患者約24万8,000人と糖尿病前症患者約3万500人、糖尿病のない成人220万人のデータを解析したもの。参加者には過去1年間の歯科検診受診の有無について尋ねた。

その結果、2004年から2014年にかけて、検診受診率は糖尿病患者では66.1%から61.4%にまで有意に低下し、糖尿病前症患者でも66.0%から64.9%へと低下傾向がみられた。糖尿病のない成人では、糖尿病患者や糖尿病前症患者と比べて検診受診率は高かったが、同期間中に受診率は71.9%から66.5%に有意に低下していた。

解析の結果、糖尿病の有無と検診受診率との関係には年齢や収入、健康保健への加入状況が影響を及ぼしていることが分かった。また、検診受診率には人種差や性差がみられ、全体的に白人と比べて黒人やヒスパニック系では受診率は低く、男性や独身者も女性や既婚者に比べて受診率は低かった。

論文筆頭著者で米イーストカロライナ大学公衆衛生学のHuabin Luo氏はこうした調査結果に懸念を示し、「歯周病になると血糖コントロールが不良になりやすく、糖尿病も悪化しやすいことが知られている。糖尿病患者は歯周病になりやすいため、デンタルケアを受ける必要性が高いにもかかわらず、検診を受けない患者が増えていることは由々しき問題だ」と指摘している。

研究を指導した米ニューヨーク大学ロリー・マイヤーズ看護学院のBei Wu氏は「糖尿病患者が口腔内の衛生を保つためには、自分でケアすることはもちろん、歯科医の検診を定期的に受けることが重要になる」と強調。「歯科検診を定期的に受ければ歯周病の予防や早期発見、早期治療につながり、結果的に血糖コントロールに良い影響を与え、糖尿病による合併症の予防にも役立つ可能性がある」と話している。そのため、糖尿病患者には歯科検診を少なくとも年1回は受診するよう促すべきだと、同氏は助言している。(HealthDay News 2018年4月4日)

https://consumer.healthday.com/dental-and-oral-information-9/misc-dental-problem-news-174/those-with-diabetes-less-likely-to-see-dentist-despite-health-risks-732555.html

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