2HDN糖尿病ニュース4月19日配信2
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13歳までの減量で2型糖尿病リスク減

過体重の子どもは思春期を迎える前に減量すると、成人後に2型糖尿病を発症するリスクが低減する可能性があることが、「New England Journal of Medicine」4月5日号に掲載された新しい研究で示された。思春期に入ってから減量しても2型糖尿病リスクは低減するが、小児期のうちに減量した場合よりも低減幅は小さいという。

研究を主導したビスペビャー・フレデリクスベー大学病院(Bispebjerg and Frederiksberg University Hospital、デンマーク)のLise Bjerregaard氏によると、子どもの肥満は世界的な課題であり、世界の子どもの約4分の1は過体重や肥満だと推定されている。また、これまでの研究で、小児期や成人期早期に過体重や肥満であると、その後に2型糖尿病を発症するリスクが高まることが知られているという。

この研究は、デンマークに在住する男性6万2,565人を対象としたもの。参加者が7歳および13歳の時点と成人期早期(17~26歳)の間に測定した体重と身長のデータに加えて、30歳から60歳の2型糖尿病の診断歴に関する情報を収集して解析した。

その結果、7歳の時点で過体重だったが13歳までに適正体重となった男性は、30歳から60歳の間に2型糖尿病を発症するリスクが、過体重になったことがない男性と同程度であることが分かった。また、小児期から思春期にかけて過体重だったが成人期早期には適正体重となった男性は、過体重になったことがない男性と比べて2型糖尿病リスクは50%高かったが、小児期から成人期早期にかけて過体重だった男性よりもそのリスクは有意に低かった。

なお、小児期から成人期早期にかけて過体重だった男性は、常に適正体重だった男性と比べて2型糖尿病リスクは4倍に上っていた。さらに、7歳までは適正体重だったが成人期早期までに過体重になった男性も2型糖尿病リスクは高かった。

Bjerregaard氏らは、リスクの低減幅には多少の変動がみられるかもしれないが、デンマーク以外の国でも同様の結果が得られるだろうとの見方を示している。

研究をレビューした米ニューヨーク大学ランゴンヘルスシステムの栄養士であるSamantha Heller氏は「肥満の子どもの生活習慣を見直し、肥満を解消させるよう対策を講じるのは早ければ早いほどよい」と強調する。同じく専門家で米マウントサイナイ・アイカーン医科大学のAndrea Dunaif氏は「今回の結果は、小児期の過体重や肥満による悪影響は思春期以前に減量できれば打ち消せるが、それ以降に減量しても完全には打ち消せないことを示している」と述べ、子どもの肥満は13歳までに解消し、その後は減らした体重を維持させるよう指導を徹底するべきだとしている。

また、Heller氏は子どもの肥満を予防するには家庭での対策が重要だと助言する。「仕事で疲れた日の夕食はファストフードや冷凍ピザで済ませたくなりがちだが、子どもがこうした食べ物に一度慣れてしまうと、その習慣を是正するのは難しくなってしまう。子どもには、できるだけ早いうちから健康的な食生活と運動習慣を身につけさせることが肥満や糖尿病予防の鍵になるだろう」と話している。(HealthDay News 2018年4月5日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/losing-excess-weight-in-childhood-cuts-diabetes-risk-732642.html

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