2HDN糖尿病ニュース4月26日配信1
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妊娠中の肥満で女児の思春期が早まる?

母親の妊娠中の体重や高血糖が女児の思春期が始まるタイミングに影響する可能性のあることが、「American Journal of Epidemiology」3月15日オンライン版に掲載された大規模研究で示された。米国立衛生研究所(NIH)の助成を受けて行われたこの研究によると、母親が妊娠中に肥満や高血糖だった女児は、そうでない子どもと比べて思春期の開始が早まる可能性があるという。

研究を主導した米カイザーパーマネンテ北カリフォルニア研究部門のAi Kubo 氏らは、近年、思春期を6~11歳と早期に迎える女児が増加傾向にあることを指摘する。思春期が早く訪れるとその後に肥満や2型糖尿病、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、がん、抑うつや不安になりやすくなる可能性があるほか、性活動が早まり早期妊娠にもつながる可能性がある。研究グループは今回、母親の妊娠中の体重と血糖値の状況に着目し、これらが女児の思春期のタイミングに及ぼす影響を調べる観察研究を行った。

対象は、カイザーパーマネンテ北カリフォルニアに電子カルテの記録がある女性1万5,267人とその子ども(6~11歳の女児)。診療録を用いて、母親の妊娠中のBMIと女児の思春期が始まったタイミングとの関連について調べた。

その結果、母親が肥満(BMI 30以上)や過体重(同25以上30未満)であると、そうでない場合と比べて女児の乳房の発育が早まる確率が約1.3~1.4倍であることが分かった。また、母親の妊娠中の高血糖も乳房の発育が早まることと関連していたが、妊娠糖尿病との間に関連は認められなかった。この結果について、Kubo 氏は「妊娠糖尿病と診断された女性は体重や食生活に気を配るようになる。そのため、こうした女性では妊娠中の体重増加が抑えられ、女児の発育にも差が生じた可能性がある」と説明している。

さらに、母親の妊娠中の体重は女児の陰毛が生え始める時期にも影響する可能性が示された。これらの関連はアジア系や非ヒスパニック系の白人の女児で最も強く(約1.3~1.5倍)、アフリカ系米国人では認められなかったことから、人種や民族による差がみられた。

Kubo 氏は、今回の研究は母親の妊娠中の体重や高血糖と女児の思春期早発との関連を示したに過ぎないとしつつ、「母親の妊娠中の体重は子どもの体重に影響することは既に知られており、最近では子宮内の環境が子どもの思春期が始まるタイミングに関与することも分かってきている。ヒトの脳は胎児のうちから発達し、脳は思春期に影響するホルモンを放出していることを考えると、今回の結果は理にかなっている」と述べている。さらに、今回の結果は女児のその後の健康に悪影響を及ぼす思春期早発を予防するための新しい戦略を立てることに役立つと期待を示している。(HealthDay News 2018年4月17日)

https://consumer.healthday.com/sexual-health-information-32/puberty-news-567/can-mom-to-be-s-weight-affect-daughters-risk-for-early-puberty-732895.html

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