1-1HDN5月10日「パッケージニュース」No.2
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がん偽陽性の検査結果で検診受診率が上昇

がんに対する不安は検診の受診率を上昇させる可能性があることが、新たな研究で明らかになった。乳がんまたは前立腺がんの検査で偽陽性だった人は、その後の乳がんおよび大腸がんの検診ガイドラインを遵守する確率が高いことが分かった。この研究は「Cancer」4月23日号に掲載された。

偽陽性とは、初回の結果でがんの可能性が示唆されたが、最終的にはそれが誤りであると判明することである。このようなことは珍しくなく、毎年マンモグラフィ検査を受ける女性の約半数、定期的に便潜血検査を受ける人の約4人に1人、定期的に前立腺がん検査(PSA検査)を受ける男性の約5人に1人が偽陽性を経験しているという。

今回の研究は、偽陽性の結果が後にがん検診を受ける意欲にどのように影響するかを明らかにするため、50~75歳の9万2,405人を対象に、2006~2015年の10年間の医療記録を分析した。その結果、マンモグラフィ検査で偽陽性だった女性は、そうでない女性に比べ、後に乳がん検診を受ける確率が43%高く、後に大腸がん検診を受ける確率も25%以上高かった。PSA検査で偽陽性だった男性は、後に大腸がん検診を受ける確率が22%高かった。

研究著者である米クリーブランド・クリニックのGlen Taksler氏は、「このような結果が得られた理由は分からない」と述べている。また、今回の研究結果はこれまでの研究と一致しておらず、さらに研究を重ねる必要があるとしている。

これらの結果から、Taskler氏は「偽陽性の検査結果は後のがん検診をきちんと受けるきっかけとなる可能性があるといえる。ただし、偽陽性の結果がQOL(生活の質)を低下させたり、がんに関する不安を増大させたりすることがないかどうかを今後の研究で明らかにする必要がある」と述べている。さらに、「偽陽性はがんの検査技術の限界により生じるもの。時代とともに技術が向上し、偽陽性に対応する必要がなくなるのが望ましい」とつけ加えた。(HealthDay News 2018年4月23日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/breast-cancer-news-94/how-a-false-alarm-affects-future-cancer-screenings-733071.html

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