1HDN5月21日「パッケージニュース」No. 4
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妊娠初期に出血続くと低体重児リスク増大か

妊婦の4人に1人は妊娠13週まで(妊娠第1三半期)に腟からの出血を経験するとの報告があり、妊娠初期の出血は珍しいものではない。しかし、妊娠初期に出血が1日を超えて続くと新生児の出生時体重に影響する可能性があるという研究結果が「Obstetrics & Gynecology」5月7日オンライン版に発表された。

米ユニス・ケネディ・シュライバー国立小児保健・人間発達研究所のKatherine Grantz氏らは、健康的な生活を送っている低リスクで肥満のない女性を前向きに追跡したコホート研究に参加した2,307人を対象に、妊娠第1三半期の出血と胎児の成長パターンとの関連について検討した。対象女性には、妊娠10~13週の登録時に出血の有無や持続期間を報告してもらい、参加者を持続期間[0日(出血なし)、1日以内、1日超]で分けて解析した。胎児の成長パターンは妊娠中に最大で6回測定した胎児の生体測定値と推定体重に基づき特定した。

研究に参加した女性のうち410人(17.8%)で第1三半期に出血した経験があり、このうち出血持続期間が1日以内は176人、1日超は234人だった。母体の年齢、体重、身長、経産回数、民族および人種、新生児の性別で調整して解析した結果、妊娠第1三半期に1日超の出血を経験した女性では、出血を全く経験しなかった女性と比べて妊娠34~39週に測定した胎児の腹囲が小さく、妊娠35~39週における胎児の推定体重も68~107g低く、出生時の平均体重は88g低かった。また、在胎週数に対して体重が基準よりも低い新生児の割合は、出血しなかった女性で8.5%(148人)、第1三半期に出血が続いた期間が1日以内だった女性で5.7%(9人)、1日超だった女性で15.7%(33人)だった。

Grantz氏らによると、妊娠初期に1日を超える出血を経験した女性でみられた新生児の出生時体重の低下幅はわずかなもので、妊娠中の喫煙による影響と同程度だという。また、出血の重症度の違いによる影響は認められず、「軽度の出血であっても、2日以上続いた場合は胎児の成長の遅さに関連していた」と同氏は説明している。なお、このような関連が認められた要因については明確には分かっていないが、同氏らは胎盤機能不全に起因している可能性があるとみているという。

ただし、この研究は因果関係を証明したものではない。また、「妊娠初期に2日以上続く出血を経験しても、パニックになる必要はない」と専門家らは強調している。その一人で、米ハンティントン病院の産婦人科医であるMitchell Kramer氏は「この研究で示された程度の体重の低下であれば、有害な影響はない」としている。

また、米レノックス・ヒル病院産婦人科のJennifer Wu氏もKramer氏に同意し、「妊娠初期の出血と出生時体重の低下の関連が長期的に見ても重要なのか否かについては、今後さらなる研究で検討する必要がある」と指摘している。ただし、Kramer氏は「短期間の出血が深刻なアウトカムと関連していないという点には安心したが、出血が長期間続く場合には、詳細に調べる必要がある」と話している。(HealthDay News 2018年5月10日)

https://consumer.healthday.com/pregnancy-information-29/pregnancy-news-543/more-than-1-day-of-first-trimester-bleeding-ups-odds-for-smaller-baby-733770.html

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