1HDN5月21日「パッケージニュース」No. 2
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「禁煙」の部屋でもたばこ煙残留物が蓄積

誰もたばこを吸わない部屋にも有害なたばこの煙の残留物が潜む可能性があることが報告された。米ドレクセル大学の研究者らが行った新しい研究により、誰もいない禁煙の教室内でも、空気中にたばこの煙の残留物(副流煙残留物)に関連する微粒子が多く浮遊していることが明らかになった。こうした残留物から有害物質を吸入することは「三次喫煙(third-hand smoke)」と呼ばれている。この研究の報告は「Science Advances」5月9日オンライン版に掲載された。

同大学環境工学科准教授のPeter DeCarlo氏らは、機械的に換気が行われている屋内の大学の教室において、大気中に浮遊する汚染物質などの粒子(エアロゾル)の組成を、質量分光分析計を用いて屋外および屋内の大気測定を4分ごと交互に行い、それぞれのエアロゾルの化学組成を比較した。大気中の成分を分離した結果、空気中に浮遊する微粒子の約30%が副流煙残留物に関連するものであることが分かった。

DeCarlo氏によると、副流煙残留物によりヒトにどれほどの健康被害があるのかは分かっていないが、動物の研究ではこの残留物への曝露が健康に悪影響を及ぼすことが明らかにされているという。禁煙エリアであっても、煙の粒子が換気装置を通して、あるいは衣類によって運ばれて壁や家具に付着する。これらは除去が難しく、何年にもわたり有害な化学物質を放出し続けることがあると、同氏は説明する。電子たばこでも同様の結果が得られることが考えられるとDeCarlo氏は述べ、「禁煙環境でも副流煙残留物への曝露が全くないわけではないことを知っておく必要がある」と警告している。

米国肺協会(ALA)のNorman Edelman氏は、「長い間、受動喫煙(second-hand smoke)の危険性について多くの人が懐疑的であったが、その後の研究が受動喫煙の有害性を証明した。そして今、われわれは三次喫煙と直面している」と述べている。また、「副流煙残留物は、喘息患者など一部の人々にとっては明らかに危険であるが、残る疑問は、一般の人々にとっても危険であるかどうかである」と、同氏は指摘している。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)産業環境医学准教授のSuzaynn Schick氏は「注目すべき点は、ドレクセル大学が20年以上も禁煙であることだ」と述べる。「今回の研究は、わずかな量のたばこの煙でも室内の空気の質に大きな影響を及ぼすことを示す新たな証拠となるものだ。禁煙政策の強化や、禁煙を試みる喫煙者の包括的な支援が公衆衛生上、人々の健康を守る重要な手段となる」と、同氏は述べている。(HealthDay News 2018年5月9日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/smoking-cessation-news-628/smoke-free-rooms-still-loaded-with-smoke-residues-study-finds-733748.html

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