2HDN糖尿病ニュース5月31日配信1
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2045年には世界中の4人に1人が肥満、8人に1人が糖尿病に

世界的に蔓延する肥満や糖尿病に対して各国で対策が取られているが、こうした取り組みは成功しているとは言いがたいようだ。デンマークと英国の研究者らが行った新たな調査から、2045年までに世界中で成人の4人に1人が肥満に、8人に1人が2型糖尿病になると推定されることが分かった。研究者らは早急に適切な対策を打つべきだと警鐘を鳴らしている。研究の詳細は、欧州肥満学会(ECO 2018、5月23~26日、オーストリア・ウィーン)で報告された。

研究を主導したノボ ノルディスク社(デンマーク)研究開発部門のAlan Moses氏は「肥満率の急激な増加に歯止めをかけなければ、肥満だけでなく2型糖尿病の世界的な有病率も今後、劇的に増大していくだろう。この調査で示された数字は、近い将来、世界各国が肥満や2型糖尿病のさらなる蔓延という由々しき問題に直面する事実を明らかにしている」と述べ、医療費も膨大にふくれあがるとの懸念を示している。

この研究は、世界保健機関(WHO)のデーターベースの一つ、非感染性疾患(non-communicable disease)リスク因子共同研究(NCD RisC)から得た2000~2014年の世界各国のデータを分析したもの。各国の住民を年齢群で層別した上でさらにBMI区分で分けて、毎年の2型糖尿病の有病率を算出した。

その結果、世界中の成人の肥満率は2017年の14%から2045年には22%に、2型糖尿病の有病率も同様に9.1%から11.7%に上昇すると推定された。2型糖尿病の有病率を2045年まで10%程度に安定して推移させるためには、肥満率を現状から25%抑えて10%を超えるレベルにまで抑える必要があることも分かった。

国別にみると、米国の肥満率は2017年の39%から2045年には55%に上昇し、2型糖尿病の有病率も14%から18%に上昇すると推定された。もし今後27年間、糖尿病有病率の上昇を抑えたいならば、肥満率を現状の39%から28%にまで大幅に抑える必要があるという。

これまで各国で肥満や糖尿病の問題に取り組んできたにもかかわらず、問題は深刻化するばかりだが、Moses氏は「遺伝的背景や社会環境は国によって大きく異なり、肥満や糖尿病の対策には誰にでも当てはまる一律な(one-size-fits-all)アプローチというものは存在しないことを認識すべきだ。各国独自の方法でこの問題に取り組めば、この流れは止められるだろう」と強調している。なお、学会で発表された研究結果は、査読を受けた専門誌に掲載されるまでは予備的なものと見なされる。(HealthDay News 2018年5月22日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/obesity-health-news-505/small-world-not-with-one-quarter-obese-by-2045-734133.html

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