1HDN6月4日「パッケージニュース」No .2
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米国成人の3人に1人は降圧薬が必要に?

米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)が2017年に改訂した新しい高血圧ガイドラインでは、高血圧の定義が140/90mmHgから130/80mmHgに引き下げられた。この改訂に基づくと、米国成人の約半数が高血圧と診断され、3人に1人に薬物治療が推奨されることが、新たな研究で明らかにされた。この研究結果は「JAMA Cardiology」5月23日オンライン版に掲載された。

論文の著者で米チューレーン大学公衆衛生・熱帯医学疫学部長のJiang He氏は、2013~2016年の米国民健康栄養調査(NHANES)のデータを用い、2017年と2014年の高血圧ガイドラインに従って米国成人の高血圧有病率、および降圧治療が推奨される割合を推定した。さらに、米国成人全体でガイドラインが推奨する収縮期血圧の治療目標を達成したと仮定し、2017年10月から2018年3月のNHANESや降圧治療の臨床試験、コホート研究のデータを分析し、心血管疾患および全死亡のリスク低下を推定した。

この結果、ガイドラインの定義により米国成人の46%が高血圧となり、これにより米国で高血圧と診断される成人は7400万人から1億500万人に増え、薬物治療を受けるべき人は7200万人から8300万人に増加するという。

しかし、このガイドラインの治療目標を達成することにより米国内の年間の全死亡者数は15万6,000人減少し、心筋梗塞や脳卒中、その他の心臓関連疾患が34万件減少する可能性があると、研究グループは結論付けている。同氏は、この新ガイドラインの遵守を強く推奨すると述べている。

He氏らの報告によれば、医師が70人の患者を治療すれば心筋梗塞を1件防ぐことができ、129人を治療すれば1人の死亡を防げるとされる。一方、降圧薬により副作用が生じる確率ははるかに低く、468人の治療で腎障害が1件、603人の治療で危険な低血圧が1件、1,171人の治療で血圧降下による失神が1件、1,189人の治療で血液中の電解質レベルの異常が1件発生するとされる。

米ノースウエスタン大学医学部フェインバーグ校のClyde Yancy氏は、ガイドラインの改訂以来、一部で議論が続いていたが、「今回の研究でこのガイドラインによるベネフィットはリスクを大幅に上回ることが明らかにされた」と述べている。

また、同氏は「新ガイドラインで高血圧とみなされる患者の9%は、薬物治療ではなく運動、食事などの生活習慣の改善によって血圧を下げることが推奨される」と述べる。ガイドラインでは、ステージ1高血圧の人にはもれなく心疾患評価を実施し、心疾患が認められるか10年以内に心疾患を発症するリスクが高い人には薬剤を処方すべきとされているが、「新たに診断される人の大部分は非薬物治療で血圧を管理できるはずだ」とYancy氏は指摘し、生活習慣の改善による効果は大きいと述べている。

Yancy氏とHe氏はいずれも、新ガイドラインにより救われる命が大幅に増えると考えられることから、医師はこのガイドラインを遵守すべきであると指摘している。(HealthDay News 2018年5月23日)

https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/high-blood-pressure-health-news-358/new-guidelines-mean-1-in-3-adults-may-need-blood-pressure-meds-734195.html

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