1HDN6月7日「パッケージニュース」No. 2
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重症のアトピー性皮膚炎で心疾患リスク増

重症のアトピー性皮膚炎(湿疹)がある人は、心筋梗塞や脳卒中、不整脈といった心血管疾患発症のリスクが高いことが英国の研究で報告された。これらのリスクの上昇は小さいものの、成人の10%にアトピー性皮膚炎がみられることを考えれば、公衆衛生の観点からこれは重要な知見であると、研究グループは述べている。この研究結果は「BMJ」5月23日オンライン版に掲載された。

アトピー性皮膚炎とは、皮膚の乾燥やかゆみ、発疹が繰り返し現れることが特徴的な皮膚の腫脹を指す。英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(LSHTM)のSinead Langan氏らは、英国家庭医の診療記録を収めたデータベースであるClinical Practice Research Datalink(CPRD)よりアトピー性皮膚炎のある18歳以上の成人38万7,439人(年齢中央値43歳、女性66%)のデータを収集し、アトピー性皮膚炎がなく年齢と性を一致させた152万8,477人と比較した。アトピー性皮膚炎患者は軽度、中等度、重度に分類し、中央値で5年間追跡した。

その結果、重症のアトピー性皮膚炎患者は、対照群と比べて脳卒中リスクが20%高く、不安定狭心症、心筋梗塞、心房細動および心疾患による死亡のリスクが40~50%高かった。さらに、心不全リスクが70%高かったという。体重、喫煙、アルコール摂取などの因子を考慮してもリスクは変わらなかった。

「この研究は観察研究であるため、アトピー性皮膚炎が心疾患リスク増大の原因となるかどうかは明らかにされていないが、被験者数が大規模であることから、その関連は強いと考えられる」とLangan氏らの研究グループは指摘している。

「重症で疾患活動性が高いアトピー性皮膚炎には、心血管疾患転帰のリスク増加との関連が認められる。これらの患者を対象とした心血管疾患予防法を検討する必要がある」と、研究グループは述べている。

英カーディフ大学のJohn Ingram氏は付随論説の中で「今回の結果によって、アトピー性皮膚炎と心疾患リスクについての相矛盾するエビデンスを明確にできた」と述べている。この研究結果はさらに、重症アトピー性皮膚炎をコントロールするために、高価な最新の生物学的製剤を使用する価値があることを示すものでもある。生物学的製剤により心疾患リスクを低減できるかどうかを検討するのが次のステップとなると、Ingram氏は指摘している。(HealthDay News 2018年5月24日)

https://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/eczema-news-618/severe-eczema-may-be-linked-to-heart-disease-risk-734199.html

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.bmj.com/content/bmj/361/bmj.k1786.full.pdf

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