1HDN6月11日「パッケージニュース」No. 2
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犬がカモメを追い払えば湖岸がきれいに

犬が湖岸の細菌汚染を防ぐかもしれない。カモメの糞によって大腸菌(E. coli)が広がると湖岸を閉鎖することになるが、犬に湖岸を巡回させ、カモメを追い払うことが湖岸閉鎖の減少に有効であることが、新たな研究で示唆された。この報告は「Journal of Environmental Quality」5月23日号に掲載された。

米国地質調査所(USGS)五大湖科学センターミシガン湖環境研究本部のMeredith Nevers氏らは、ローレンシア五大湖レクリエーション水域の水質を改善するため、水質汚染の原因を特定し、湖岸の閉鎖を減少させるための短期的な解決策を検討した。長年にわたる産業廃棄物や地方自治体の廃棄物により、ミシガン湖沿岸では湖岸の閉鎖率が70%を超えるという。

今回の研究では、2015~2016年に米インディアナ州のグランド・カルメット川を含めたミシガン湖岸領域から水を採取した。「ミシガン湖は1987年に五大湖水質協定により重要地域(AOC)として特定された。汚染がひどく、湖岸閉鎖の数も多い。グランド・カルメット川は勾配が緩く、流れがあまり速くないため、汚染がミシガン湖へ流れずにとどまり続けてしまう」とNevers氏は述べる。

大腸菌数は湖岸を閉鎖するかどうかを判定する1つの因子となっている。大腸菌自体は健康リスクの原因とはならないが、大腸菌があるということは水中にもっと有害な細菌が存在する可能性があると、研究グループは説明する。動物の糞に着目して湖岸の大腸菌数を測定したところ、サンプルを採取したどの湖岸でも、カモメが主な汚染源となっていることが分かった。

他の動物によっても細菌汚染が広がる可能性はあるものの、主な原因はカモメであると、研究グループは指摘する。Nevers氏は、「湖岸閉鎖の理由となる大腸菌の源を発見し排除することで、閉鎖を減らすことができ、湖岸の利用者を増やすことができる」と述べている。

次に、研究グループは大腸菌による汚染拡大をコントロールする方法を求め、「ドッグ・パトロール」に取り組んだ。2015年に1カ月間、2016年には6~9月、日の出から午後7時まで犬に湖岸を巡回させた。これによりカモメがほぼ100%減少し、湖岸やその近くにカモメが現れる1日あたりの回数も93%減少した。その結果、湖岸閉鎖の回数も少なくなったという。

パトロールをする犬はカモメ抑止のための特別な訓練を受けており、調教師は犬が「痕跡を残さない」ように徹底していると、研究グループは付け加えている。(HealthDay News 2018年5月31日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/e-coli-news-743/dogs-chase-gulls-keep-beaches-clean-734281.html

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