2HDN糖尿病ニュース6月14日配信1
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仕事のストレスで糖尿病男性の死亡リスク増?

糖尿病や心臓病、脳卒中の既往歴などを有する男性にとって、ハードな仕事でストレスを抱え込むのは健康によくないようだ-。心血管代謝疾患のある男性は、仕事で負担がかかるとこうした疾患のない男性と比べて早期死亡リスクが高まる可能性のあることが、英国の新しい研究で示された。詳細は「The Lancet Diabetes & Endocrinology」6月5日オンライン版に掲載された。

多くのガイドラインでは、糖尿病や心臓病の患者は仕事のストレスを管理することが必要とされているが、推奨のエビデンスレベルは低い。英ロンドン大学公衆衛生学部教授のMika Kivimäki氏らは今回、IPD-Work Consortiumに登録された7件のコホート研究のデータを用いて、フィンランドとフランス、スウェーデン、英国の成人男女10万2,633人を対象に、心血管代謝疾患の有無で分けた上で仕事のストレスと死亡率との関連を調べた。

Kivimäki氏らは、仕事のストレスの中でも「職業性ストレス」(仕事の要求度が高いが裁量権が小さいこと)と「努力と報酬が不釣り合いなストレス」(努力に見合った報酬が得られないこと)の2つのタイプに着目した。心血管代謝疾患の有無は、研究開始時点(1985~2002年)の質問票への回答から判断した。

研究開始時点では、対象者のうち3,441人が心血管代謝疾患に罹患しており、平均13.9年の追跡期間中に3,841人が死亡した。社会経済的状況や高血圧、肥満、喫煙状況などの生活習慣因子で調整して解析した結果、心血管代謝疾患を有する男性では、職業性ストレスがあるとストレスがない場合と比べて年齢で調整した死亡率が68%高いことが分かった。こうした死亡リスクの増大は、健康的な生活習慣を守っている男性や血圧や脂質を治療により管理できている男性でも認められた。

一方で、心血管代謝疾患を有する男性において、努力と報酬が不釣り合いなストレスと死亡リスクとの間には関連はみられなかった。さらに、女性では心血管代謝疾患の有無にかかわらず、どちらのタイプのストレスでも死亡リスクの有意な上昇はみられなかった。この結果について、Kivimäki氏は「働く年齢層の男女では、男性の方が動脈硬化が多くみられることと一致する」と指摘している。

Kivimäki氏によると、精神的なストレスは心機能や血液の凝固、(動脈硬化性)プラークの形成などさまざまな面に悪影響を及ぼす。また、ストレスを受けるとストレスホルモンとして知られるコルチゾールの血中濃度が上昇して血糖値が上がるほか、炎症が亢進して血圧が上昇する可能性もあるという。

ただし、この研究はこれらの因果関係を証明したものではないことに注意が必要だ。Kivimäki氏らは、ストレスの評価は研究開始時点のもので、疾患の重症度の経時的な変化も考慮されていないことなどから、ストレスの影響を過大評価している可能性があるとしている。

米レノックス・ヒル病院のSatjit Bhusri氏は専門家の立場から、「仕事のストレスの軽減は心臓の健康に寄与すると考えられる。ストレスを軽減するためには瞑想やヨガ、運動が勧められるが、抱えている仕事を一度見直すことも必要かもしれない」とコメントしている。(HealthDay News 2018年6月5日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/occupational-health-news-507/job-strain-plus-heart-disease-diabetes-a-lethal-mix-for-men-734592.html

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