1HDN6月21日「パッケージニュース」No. 3
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新たな遺伝子検査で前立腺がんリスクの予測能が向上

英がん研究所(ICR)などの国際共同研究グループは、前立腺がんを発症するリスクが高い男性をより正確に特定できる遺伝子検査を開発したと「Nature Genetics」6月11日オンライン版に発表した。この検査は、これまでに報告されている100カ所以上の前立腺がんの感受性遺伝子座に加え、新たに同定された63カ所を組み合わせて生涯に前立腺がんを発症するリスクを評価するというもの。研究グループは、従来の検査と比べて前立腺がんの予測能が向上したとしている。

これまでのゲノムワイド関連解析(GWAS)などでは100カ所以上の前立腺がん感受性遺伝子座が同定されている。研究グループは今回、Oncoarrayと呼ばれる遺伝子解析法を用いて、約8万人の前立腺がん患者と約6万人の前立腺がんがない男性を対象に、遺伝子中の50万以上の一塩基多型(SNP)の違いを調べた。その結果、新たに63カ所の前立腺がん感受性遺伝子座を同定できたという。

次に、研究グループは、今回新たに同定した感受性遺伝子座をこれまでに報告されているものと組み合わせて、新たな遺伝子検査を開発した。研究グループによると、この検査法では平均的な男性と比べて生涯の前立腺がんの発症リスクが5.7倍である高リスク者(リスクが上位1パーセンタイルに入る男性)を特定できるという。

ICR教授のRosalind Eeles氏は「数多くの男性の遺伝子をこれまで以上に詳細に調べることで、前立腺がんリスクを高める遺伝的要因について新たな情報を得ることができた。また、150カ所以上もの遺伝子座から得られた情報を組み合わせることで、男性の生まれ持った前立腺がんリスクを読み取れるようになった」と、ICRのプレスリリースで説明している。

なお、今回の研究結果を踏まえ、Eeles氏らはこの遺伝子検査を用いて、前立腺がんの遺伝的リスクが高い男性を検出し、前立腺がんの予防や治療により発症リスクを低減できるかどうかを検討する小規模な研究を行いたいとしている。(HealthDay News 2018年6月11日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/prostate-cancer-news-106/new-dna-test-may-predict-prostate-cancer-risk-734759.html

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