1HDN7月26日「パッケージニュース」No.1
image_print
医療・健康ニュース/パッケージニュース/

質の高い食事が喘息コントロールに有用な可能性

果物や野菜、全粒穀物が多く、肉類や塩分、砂糖の摂取量を控えた質の高い食事は喘息の予防や治療に有用な可能性のあることが、新たな研究で示された。研究を率いたフランス国立保健医学研究所・国立農学研究所(INSERM-INRA)栄養疫学研究部のRoland Andrianasolo氏によると、健康的な食事に豊富な果物や野菜、食物繊維による抗酸化作用や抗炎症作用が喘息コントロールに良好な影響を与えた可能性が考えられるという。詳細は「European Respiratory Journal」7月11日オンライン版に掲載された。

植物性食品が豊富で、加工食品を控えた質の高い食事が健康に良いことは明らかだが、食事の質と喘息との関連については十分に検討されていなかった。Andrianasolo氏らの研究チームは今回、フランスの成人を対象に、食事の質と喘息症状スコアおよび喘息コントロールとの関連を調べる観察研究を実施した。

研究の対象は、フランス人の食習慣や栄養と健康との関連を調べるNutriNet-Santéコホート研究に参加し、2017年に呼吸器症状に関する質問票に回答した成人男女3万4,766人。食生活のパターンは代替健康食指数(AHEI-2010)と地中海食の遵守度スコア、フランスの国民健康栄養プログラム(PNNS)ガイドラインスコアの3つの指標を用いて評価した。また、喘息症状については5つの質問項目から成る自己記入式質問票による喘息症状スコアで、喘息コントロール状況については喘息コントロールテスト(ACT)の点数で評価した。

その結果、参加者の4人に1人(25%)が過去1年以内に一つ以上の喘息症状を報告していた。喫煙や運動など喘息に影響する因子を考慮して解析した結果、3つの指標で評価した食事の質が高いほど喘息症状スコアは有意に低いことが分かった。AHEI-2010を用いると、食事の質が高いと喘息症状スコアが男性では33%、女性では21%それぞれ有意に低下していた。

さらに、2,609人の喘息患者を対象に解析した結果、食事の質が高いとコントロール不良な喘息のリスクが男性では61%有意に低下し、女性では27%の低下傾向がみられることも明らかになった。

以上の結果から、Andrianasolo氏は「喘息の症状を予防し、疾患をコントロールするには食事の質を高めることが強く推奨される」と結論づけている。専門家の一人で米レノックス・ヒル病院の呼吸器科医であるAnn Tilley氏は、Andrianasolo氏らの研究を評価し、「この結果は、医療者が喘息患者と食生活の改善について話し合う良い機会になるだろう」と話している。

また、Andrianasolo氏によると、健康的な食事による抗酸化作用や抗炎症作用は喘息コントロールに良好な影響を与える一方で、肉類や塩分、砂糖は炎症を促進して悪影響を及ぼす可能性があるという。この研究に関与していない米プレインビュー・シオセット病院の呼吸器科医であるAlan Mensch氏は「健康的な食事を取ると腸内細菌叢の多様性が改善され、抗炎症作用がもたらされる可能性も考えられる」とコメントしている。(HealthDay News 2018年7月13日)

https://consumer.healthday.com/respiratory-and-allergy-information-2/asthma-news-47/can-you-eat-your-way-to-better-asthma-control-735651.html

Copyright © 2018 HealthDay. All rights reserved.

RELATED ARTICLES