2HDN糖尿病ニュース8月2日配信2
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糖尿病患者のがんリスクは男性よりも女性で高い?

糖尿病患者では一部のがんリスクが上昇することが知られている。今回、そのリスクは男性よりも女性の方が高い可能性のあることが、シドニー大学ジョージ国際保健研究所(The George Institute for Global Health、オーストラリア)の大隈俊明氏らの研究で明らかになった。詳細は「Diabetologia」7月20日オンライン版に掲載された。

大隈氏らは、2016年までに公表された糖尿病とがんリスクとの関連を調べたコホート研究のシステマティックレビューを実施。基準を満たした108件の論文とアジア・太平洋地域の既存のコホート研究をメタ解析している国際共同研究(Asia Pacific Cohort Studies Collaboration;APCSC)から前向きの36コホートのデータを用いて解析を行った。

全てのがん種に関するデータが得られた47件の研究(121コホート、対象者は計1923万9,302人、イベント数は計108万2,592件)を対象に解析した結果、1型糖尿病または2型糖尿病の男性患者では、糖尿病のない男性に比べてがんリスクは19%高かった。一方で、女性患者では、糖尿病のない女性に比べてがんリスクは27%高く、がんリスクは男性より女性の方が約6%高いことが分かった。

さらに、糖尿病の女性患者では、男性患者に比べて白血病リスクが15%高く、胃がんリスクが14%高かったほか、口腔がん(13%上昇)や腎がん(同11%)のリスクも高かった。しかし、肝臓がんのリスクについては、女性のほうが男性よりも12%低かったという。

今回は観察研究であり、これらの因果関係を証明するものではない。そのため、大隈氏は「糖尿病患者のがんリスクに性差がみられた背景については、今後さらなる研究で明らかにする必要がある」と話している。

世界の死因の第2位をがんが占めており、2015年のがんによる死亡者数は870万人と推計され、女性の4人に1人、男性の3人に1人が生涯でがんを発症するとされている。一方で、世界的な糖尿病の蔓延も続いており、2015年には、糖尿病患者数は世界中で4億1500万人に上り、5000万人が糖尿病関連により死亡したと推計されている。(HealthDay News 2018年7月20日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/study-confirms-added-cancer-risk-for-diabetics-especially-women-735902.html

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