1HDN8月27日「パッケージニュース」No.1
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母親が長寿の女性は健康に長生きできる?

母親が90歳を超える長寿だった女性は、本人も同じように長生きできる可能性が高いことが、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)家庭医学・公衆衛生学部のAladdin Shadyab氏らによる研究で示唆された。両親がともに長生きだった場合にも、その娘は長生きする可能性が高かったが、父親だけが長生きした場合にはこうした関連はみられないことも分かった。詳細は「Age and Ageing」8月15日オンライン版に掲載された。

Shadyab氏らは、大規模コホート研究である女性健康イニシアチブ(Women’s Health Initiative;WHI)に、1993~1998年に参加した2万2,735人の閉経後女性を2017年まで長期にわたり追跡し、両親が健康で長生きすることがその娘である女性の健康や寿命に及ぼす影響について調べた。

その結果、母親が90歳以上まで生きた女性は、そうでない女性に比べて心疾患や脳卒中、糖尿病、がん、大腿骨近位部骨折などの深刻な健康問題を抱えることなく長生きする確率が25%高いことが分かった。また、両親が二人とも90歳まで生きた女性は、そうでない女性に比べて健康に長生きする確率は38%高かった。一方で、父親だけが90歳以上まで生きた場合には、こうした関連はみられないことも明らかになった。

高齢化が急速に進む米国では、健康寿命を延ばすことは公衆衛生上の重要な課題となっている。今回の結果について、Shadyab氏は「両親が健康で長生きした女性は、自分自身も90歳まで生きられるだけでなく、重大な疾患や障害を抱えずに健康に老いることができる可能性がある」と説明している。また、同氏によれば、このように長生きした女性は入浴や歩行、階段の上り下りなどを自立して行うことができ、ゴルフなどの趣味も楽しんでいたという。

今回の結果から、女性は親の寿命で自分自身が健康に長生きできるのかを予測できる可能性が示された。しかし、Shadyab氏らは「寿命には親から子へと受け継がれる遺伝子や環境、生活習慣といった複数の要因が複雑に関与すると考えられる」と指摘する。また、同氏は、こうした結果が得られた背景は不明だとして、「特定の環境要因や行動要因が遺伝要因とどのように相互作用して加齢に影響を及ぼすのかについては、今後、研究を重ねて明らかにする必要がある」と話している。

さらに、今回の研究で、母親が90歳以上まで生きた女性は学歴が高く、結婚相手の収入が高いなど経済的に恵まれていたほか、日常的に運動し、食生活も良好だった傾向がみられた。これらを踏まえた上で、Shadyab氏は「遺伝子は自分で決めることはできないが、親は子どもに健康的な生活習慣や日々の行動の大切さを伝えることはできる。こうした生活スタイルの選択が、何世代にもわたって健康な老後を過ごせるかどうかの鍵となる可能性がある」とコメントしている。(HealthDay News 2018年8月15日)

https://consumer.healthday.com/senior-citizen-information-31/longevity-982/here-s-what-predicts-a-woman-s-odds-of-living-till-90-736762.html

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