1HDN8月27日「パッケージニュース」No.2
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女性の関節リウマチに小児期の受動喫煙が関連か

喫煙は女性の関節リウマチの発症リスクを高めるが、その発症には子どものころに受動喫煙に曝露された経験の有無も重要であることが、新たな研究で示唆された。これまで自己免疫疾患である関節リウマチの発症には、複数の遺伝要因と環境要因が関与すると考えられていたが、今回の研究で小児期の受動喫煙もリスク因子の一つであることが明らかになった。詳細は「Rheumatology」8月14日オンライン版に掲載された。

この研究は、ギュスタブ・ルシー研究所(フランス)のMarie-Christine Boutron-Ruault氏らによるもの。フランスの中年期の女性7万1,248人を対象に20年以上にわたり追跡し、小児期の受動喫煙や成長後の喫煙歴と関節リウマチの発症リスクとの関連を調べた。追跡期間中に371人の女性が関節リウマチと診断されていた。

その結果、これまでの研究報告と同様に、喫煙歴のある女性は関節リウマチの発症リスクが高いことが分かった。喫煙歴のある女性は、そうでない女性に比べて小児期に受動喫煙に曝露されていなくても関節リウマチの発症リスクは38%高く、受動喫煙に曝露されているとそのリスクは67%高かった。ただ、この結果について、Boutron-Ruault氏らは「小児期の受動喫煙の有無による差は統計学的に有意なものではなく、偶然だった可能性も否定できない」と指摘している。

こうした結果は、喫煙歴のない女性でも同様にみられた。喫煙歴はないが、小児期に受動喫煙に曝露されていた女性は、曝露されていなかった女性に比べて関節リウマチの発症リスクは43%高かった。しかし、この結果についても統計学的な有意差は得られなかったことから、Boutron-Ruault氏らは、今回はこれらの関連が示されたに過ぎず、因果関係は明らかにされていない点を強調している。

これらの結果を受けて、Boutron-Ruault氏は「今回の結果は、小児期の受動喫煙への曝露は一般的にも避けるべきだが、関節リウマチの家族歴がある場合には特に注意すべきであることを示唆している」と説明している。その上で、「今後は、遺伝的に関節リウマチの発症リスクが高い人を対象に検討を進める必要があるだろう」と付け加えている。

専門家の一人で米モンテフィオーレ小児病院のTamar Rubinstein氏は「この結果からは、関節リウマチの発症に小児期の受動喫煙への曝露の有無が重要であるとは結論づけることはできない」と話している。ただ、最近では小児期の健康状態や環境要因が、成長後のさまざまな疾患リスクと関連することを示唆する研究報告があることから、子どものころに受動喫煙に曝露された経験が関節リウマチの発症に関与するという説は、生物学的に説得力があるのではとの見方を示している。(HealthDay News 2018年8月15日)

https://consumer.healthday.com/bone-and-joint-information-4/rheumatoid-arthritis-news-43/secondhand-smoke-exposure-as-kids-tied-to-women-s-arthritis-736759.html

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