1HDN8月30日「パッケージニュース」No.1
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がん臨床試験で患者の生存率に地域格差みられず

がん患者の生存率にみられる地域格差は、治療の質の差が原因で生じている可能性のあることが、がん臨床試験データをレビューした新たな研究で示唆された。この研究によれば、臨床試験に参加し、均一な治療を受けられる環境では、都市部に住むがん患者と地方に住むがん患者の間で生存率に差は認められなかったという。詳細は「JAMA Network Open」8月17日オンライン版に掲載された。

これまでの研究では、都市部に住むがん患者に比べて、地方に住むがん患者は生存率が低く、予後には地域差があることが報告されている。米疾病対策センター(CDC)の推計によると、2011~2015年のがん患者の死亡率(10万人当たり)は、地方の患者では180人だったのに対し、都市部の患者では158人とされている。

米フレッド・ハッチンソンがん研究センターのJoseph Unger氏らは今回、1986~2012年に米国50州で実施された第2相または第3相の臨床試験に参加した3万6,995人のがん患者を対象に、後ろ向き研究によって生存率の地域差について調べた。患者のがん種は脳腫瘍や乳がん、大腸がん、白血病、肺がん、リンパ腫、卵巣がん、前立腺がんなど17種類であった。

その結果、臨床試験の登録時から5年後の全生存率と無増悪生存率、がん特異的生存率はいずれも、エストロゲン受容体陰性およびプロゲステロン受容体陰性の乳がんを除く全てのがん種で、都市部の患者と地方の患者との間に有意な差はみられないことが分かった。

Unger氏らは、こうした結果が得られた背景には、例えば、初回治療終了後に継続的な化学療法を適切な時期に受けられるかどうかなど、いくつかの因子が関与しているのではないかと指摘している。

また、この結果について、Unger氏は「これまでの研究と同様に、がん患者の生存率には地域差が認められると予想していたため、この結果は意外なものだった」と話している。臨床試験では、ガイドラインを遵守した厳密なプロトコルに基づいて患者を評価し、治療やフォローアップを行うため、参加した患者は標準化された治療を受けることができる。そのため、同氏は「全ての患者が同じ質の治療を受けられれば、がん患者の生存率に現在みられている地域格差は解消するだろう。地方のがん患者の予後を改善するには、質の高い治療を受けられるように環境を整備するのが最善の方策だ」と付け加えている。(HealthDay News 2018年8月17日)

https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/health-care-access-and-disparities-news-752/clinical-trials-balance-out-urban-rural-cancer-survival-rates-736799.html

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