1HDN9月10日「パッケージニュース」No.2
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睡眠時無呼吸症患者は痛風になりやすい?

閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)患者は痛風になりやすい可能性のあることが、英キール大学リウマチ学臨床講師のEdward Roddy氏らによる新たな研究で明らかになった。詳細は「Arthritis & Rheumatology」8月30日オンライン版に掲載された。

Roddy氏らは今回、英国の大規模な診療データ(UK Clinical Practice Research Datalink)を用いて、1990~2010年にOSAと診断された18歳以上の患者1万5,879人と年齢や性などをマッチさせたOSAのない対照群6万3,296人を対象に2015年末まで追跡し、OSAと痛風リスクとの関連を調べた。追跡期間の中央値は5.8年であった。

その結果、OSA患者群では4.9%が痛風を発症したのに対し、対照群では2.6%であり、OSA患者群では対照群に比べて痛風リスクが42%高いことが分かった。また、OSA患者の痛風リスクは、診断されてから1~2年後に最も上昇していた。さらに、過体重や肥満の患者では、追跡期間を通して痛風リスクは高かったが、適正体重の患者でも診断から2~5年後に痛風リスクが最も高まっていた。

今回の結果からは、OSAが痛風の原因であるとは結論づけられないが、Roddy氏は「この結果から、OSA患者では短期的にも長期的にも痛風リスクが高まることが分かった。医療従事者は、OSA患者は、肥満度にかかわらず痛風リスクが高いことを認識しておく必要があるだろう」と話している。

痛風は、体の中の尿酸が関節液中で固まって結晶になることで関節の急激な痛みや腫れ、圧痛、発赤などをもたらす。Roddy氏らによれば、OSAなどの睡眠時無呼吸症による周期的な酸素レベルの低下が尿酸の過剰な産生をもたらし、痛風を引き起こすと考えられるという。

論文の共著者で同大学講師のMilica Blagojevic-Bucknall氏は「睡眠時無呼吸症の治療は、一般に経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)が行われる。CPAP療法により体内の酸素レベルが回復すると尿酸値が下がって痛風リスクが低減するだけでなく、痛風を発症している場合はその治療効果も期待できる可能性がある」と説明している。ただ、同氏は、CPAP療法は痛風の治療選択肢として認められているものではなく、その効果については、さらに研究を重ねる必要があると付け加えている。(HealthDay News 2018年8月30日)

https://consumer.healthday.com/bone-and-joint-information-4/gout-news-338/sleep-apnea-might-raise-odds-for-painful-gout-737217.html

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