年末年始のホリデーシーズンに車で遠出をする予定がある人は、乗車する全ての人がシートベルトを着用するよう徹底させてほしい。米州知事幹線道路安全協会(GHSA)が11月18日に発表した新たな報告書によると、米国では毎年何百人もの人が、後部座席でシートベルトを締めていなかったために車の衝突事故で命を落としている。米政府のデータによれば、2018年だけで、シートベルトを着用せずに後部座席に乗っていた8歳以上の人が803人も事故で死亡しており、このうち400人以上は、シートベルトを締めていれば命が助かっていたと考えられるという。タクシーやライドシェア(相乗り)では、自家用車に比べて後部座席のシートベルト着用率が低い。ある調査では、主にこうした有料の送迎サービスを利用していると回答した人のうち、シートベルトを欠かさず着用していたのは全体の57%であった。また、最新の自動車では安全機能が進歩して、衝突事故時の安全性は後部座席よりも前部座席の方が高くなっている。それにもかかわらず、米国では、後部座席のシートベルト着用率は、前部座席の90%に対し76%と大幅に低いままである。.報告書ではさらに憂慮すべきこととして、米国の31の州でいまだに後部座席での成人のシートベルト着用が義務づけられていないことを挙げている。後部座席でのシートベルト着用を法律で義務づけている州では着用率が69%であるが、義務付けていない州では60%である。また、この4年間で、後部座席に乗る成人にシートベルトの着用を求める法律が通過したのは、アラバマ州とミシシッピ州の2州だけであるという。.GHSAのJonathan Adkins氏は、「年末年始は自家用車で遠出をする人が多く、ライドシェアの利用率も急増し続けていることから、より多くの人が車の後部座席に乗ることになる。そのため、座席の位置にかかわらず、車に乗る人全てが自分の身の安全についてもっと真剣に考えることを、われわれが一丸となって奨励していくことがますます重要である」と述べている。.今回の報告書の著者であるHighway Safety NorthのJames Hedlund氏は、各州がシートベルトの着用を義務づける法律を通過させて施行すること、そして、シートベルト着用がもたらす恩恵を周知させることを要望している。一方、ライドシェアサービスに対しては、乗客のシートベルト着用を積極的に促すことを求めている。さらに、自動車メーカーに対しては、後部座席も「シートベルトリマインダー」の対象座席とすることを求めるとともに、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)がそのようなリマインダー機能の設置を義務づけるべきだとしている。その上で、「こうした方策を合わせれば、後部座席のシートベルト着用率を前部座席と同等にまで引き上げることができるだろう」と同氏は述べている。(HealthDay News 2019年11月25日).https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/safety-and-public-health-news-585/hitting-the-highway-this-holiday-season-buckle-up-in-front-and-back-752310.html.Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.
年末年始のホリデーシーズンに車で遠出をする予定がある人は、乗車する全ての人がシートベルトを着用するよう徹底させてほしい。米州知事幹線道路安全協会(GHSA)が11月18日に発表した新たな報告書によると、米国では毎年何百人もの人が、後部座席でシートベルトを締めていなかったために車の衝突事故で命を落としている。米政府のデータによれば、2018年だけで、シートベルトを着用せずに後部座席に乗っていた8歳以上の人が803人も事故で死亡しており、このうち400人以上は、シートベルトを締めていれば命が助かっていたと考えられるという。タクシーやライドシェア(相乗り)では、自家用車に比べて後部座席のシートベルト着用率が低い。ある調査では、主にこうした有料の送迎サービスを利用していると回答した人のうち、シートベルトを欠かさず着用していたのは全体の57%であった。また、最新の自動車では安全機能が進歩して、衝突事故時の安全性は後部座席よりも前部座席の方が高くなっている。それにもかかわらず、米国では、後部座席のシートベルト着用率は、前部座席の90%に対し76%と大幅に低いままである。.報告書ではさらに憂慮すべきこととして、米国の31の州でいまだに後部座席での成人のシートベルト着用が義務づけられていないことを挙げている。後部座席でのシートベルト着用を法律で義務づけている州では着用率が69%であるが、義務付けていない州では60%である。また、この4年間で、後部座席に乗る成人にシートベルトの着用を求める法律が通過したのは、アラバマ州とミシシッピ州の2州だけであるという。.GHSAのJonathan Adkins氏は、「年末年始は自家用車で遠出をする人が多く、ライドシェアの利用率も急増し続けていることから、より多くの人が車の後部座席に乗ることになる。そのため、座席の位置にかかわらず、車に乗る人全てが自分の身の安全についてもっと真剣に考えることを、われわれが一丸となって奨励していくことがますます重要である」と述べている。.今回の報告書の著者であるHighway Safety NorthのJames Hedlund氏は、各州がシートベルトの着用を義務づける法律を通過させて施行すること、そして、シートベルト着用がもたらす恩恵を周知させることを要望している。一方、ライドシェアサービスに対しては、乗客のシートベルト着用を積極的に促すことを求めている。さらに、自動車メーカーに対しては、後部座席も「シートベルトリマインダー」の対象座席とすることを求めるとともに、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)がそのようなリマインダー機能の設置を義務づけるべきだとしている。その上で、「こうした方策を合わせれば、後部座席のシートベルト着用率を前部座席と同等にまで引き上げることができるだろう」と同氏は述べている。(HealthDay News 2019年11月25日).https://consumer.healthday.com/public-health-information-30/safety-and-public-health-news-585/hitting-the-highway-this-holiday-season-buckle-up-in-front-and-back-752310.html.Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.