腰椎手術から2年後の患者報告アウトカム(PRO)の予測は、患者自身よりも外科医のほうが正確であることが、「Spine」11月4日で報告された。.米Hospital for Special Surgery(HSS)のCarol A. Mancuso氏らは、腰椎手術の前の患者および外科医の予測の一致度を調べた。402組の患者と医師が術前の調査に回答。.その結果、患者の84%は医師より期待値が高かった。これは患者は主に完全な回復を期待しているためで、医師の期待する回復度は高・中・低であった。全体での級内相関係数(ICC)は0.31で、「一応の一致(fair agreement)」であった。障害が少ない場合のICCは0.46〔95%信頼区間(CI)0.34~0.56〕で、これに比べ最も食い違いが大きかったのは、脊椎関連の障害のある場合で、ICCは0.10(95%CI 0.00~0.23)だった。患者の96%は、術後2年以上追跡された。期待の達成度は患者で0.79、医師で1.01だった。患者のほうが、その後の術後状態を予測する率が低かった(オッズ比は医師が2.98、患者が0.34)。.「この研究は、患者教育に改善の余地があり、腰椎手術の期待値は医師の見解を信頼すべきであることを強調するものである」と著者の1人は述べている。(HealthDay News 2020年12月1日).https://consumer.healthday.com/patients-often-have….Abstract/Full Text.Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.
腰椎手術から2年後の患者報告アウトカム(PRO)の予測は、患者自身よりも外科医のほうが正確であることが、「Spine」11月4日で報告された。.米Hospital for Special Surgery(HSS)のCarol A. Mancuso氏らは、腰椎手術の前の患者および外科医の予測の一致度を調べた。402組の患者と医師が術前の調査に回答。.その結果、患者の84%は医師より期待値が高かった。これは患者は主に完全な回復を期待しているためで、医師の期待する回復度は高・中・低であった。全体での級内相関係数(ICC)は0.31で、「一応の一致(fair agreement)」であった。障害が少ない場合のICCは0.46〔95%信頼区間(CI)0.34~0.56〕で、これに比べ最も食い違いが大きかったのは、脊椎関連の障害のある場合で、ICCは0.10(95%CI 0.00~0.23)だった。患者の96%は、術後2年以上追跡された。期待の達成度は患者で0.79、医師で1.01だった。患者のほうが、その後の術後状態を予測する率が低かった(オッズ比は医師が2.98、患者が0.34)。.「この研究は、患者教育に改善の余地があり、腰椎手術の期待値は医師の見解を信頼すべきであることを強調するものである」と著者の1人は述べている。(HealthDay News 2020年12月1日).https://consumer.healthday.com/patients-often-have….Abstract/Full Text.Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.