新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の外来患者で、ペグインターフェロンλ(ラムダ)の投与がウイルス量低下を加速することが、「The Lancet Respiratory Medicine」2月5日に報告された。トロント肝疾患センタ―(カナダ)のJordan J. Feld氏らは、検査でCOVID-19と確定された外来患者を対象に、二重盲検プラセボ対照第2相試験を実施。参加者は、ペグインターフェロンλの単回皮下注射を受ける群と、プラセボ(偽薬)群に1対1に割り付けられた(各群30名)。その結果、3日目以降、ペグインターフェロンλ群ではプラセボ群に比べ、COVID-19の原因ウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)のRNAの減少が大きいことが判明。7日目でその差は、2.42 log copies/mLだった。7日目までに、ペグインターフェロンλ群の80%、プラセボ群の63%でウイルス量が検出されなくなった。ベースラインのウイルス量の調整後は、ペグインターフェロンλ群では、7日目までにウイルスが検出されなくなる率が有意に高かった(オッズ比4.12)。ベースラインでのウイルス量が106 copies/mLより多かった患者では、7日目にウイルスが検出されなくなったのはペグインターフェロンλ群の79%、プラセボ群の38%だった(オッズ比6.25)。「この治療法により臨床的悪化を回避でき、感染性の期間を短縮し、隔離期間を短くできる。これは公衆衛生および社会に大きく影響する」と著者らは述べている。著者らのうち数名は、本研究用の薬剤を提供したEiger BioPharmaceuticals社ほかのバイオ製薬業界との利益相反(COI)を開示している。(HealthDay News 2021年2月9日)https://consumer.healthday.com/peginterferon-lambd….Abstract/Full Text.Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の外来患者で、ペグインターフェロンλ(ラムダ)の投与がウイルス量低下を加速することが、「The Lancet Respiratory Medicine」2月5日に報告された。トロント肝疾患センタ―(カナダ)のJordan J. Feld氏らは、検査でCOVID-19と確定された外来患者を対象に、二重盲検プラセボ対照第2相試験を実施。参加者は、ペグインターフェロンλの単回皮下注射を受ける群と、プラセボ(偽薬)群に1対1に割り付けられた(各群30名)。その結果、3日目以降、ペグインターフェロンλ群ではプラセボ群に比べ、COVID-19の原因ウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)のRNAの減少が大きいことが判明。7日目でその差は、2.42 log copies/mLだった。7日目までに、ペグインターフェロンλ群の80%、プラセボ群の63%でウイルス量が検出されなくなった。ベースラインのウイルス量の調整後は、ペグインターフェロンλ群では、7日目までにウイルスが検出されなくなる率が有意に高かった(オッズ比4.12)。ベースラインでのウイルス量が106 copies/mLより多かった患者では、7日目にウイルスが検出されなくなったのはペグインターフェロンλ群の79%、プラセボ群の38%だった(オッズ比6.25)。「この治療法により臨床的悪化を回避でき、感染性の期間を短縮し、隔離期間を短くできる。これは公衆衛生および社会に大きく影響する」と著者らは述べている。著者らのうち数名は、本研究用の薬剤を提供したEiger BioPharmaceuticals社ほかのバイオ製薬業界との利益相反(COI)を開示している。(HealthDay News 2021年2月9日)https://consumer.healthday.com/peginterferon-lambd….Abstract/Full Text.Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.