腋窩リンパ節腫脹は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種後に多く見られる副反応だが、ワクチン接種後に乳房画像診断を受けた人の44%でこれが認められるという報告が、「Radiology」5月号に掲載された。米ニューヨーク大学のStacey Wolfson氏らは、2020年12月30日~2021年4月12日にCOVID-19ワクチンを接種し乳房画像診断を受けた人を対象に、腋窩リンパ節腫脹の転帰を調べた。その結果、1,217人中537人(44%)において、少なくとも1回の画像診断で腋窩リンパ節腫脹が認められ、リンパ節の平均サイズは1.8cmだった。腋窩リンパ節腫脹は、ワクチン接種14日後に認められることが最も多かったが、2回目接種から50日後では稀だった。537人中43人(8%)が生検を受け、そのうち34人(79%)は良性、9人(21%)は悪性だった。腋窩リンパ節腫脹のある387人(72%)が、407回のフォローアップ検査を受けた。フォローアップ検査は、最初の検査から平均15.7週後で、79.4%はリンパ節サイズが減少し、良性と考えられた。20.6%は所見が安定しており、良性と考えられるもののフォローアップ推奨とされた。フォローアップ群で続発性悪性腫瘍と診断される人はいなかった。ワクチン接種から最長で43週まで腋窩リンパ節腫脹が継続して認められた。著者らは、「ワクチンを接種したとの理由でマンモグラフィによるスクリーニングを遅らせるべきではなく、リンパ節腫脹が解消するまでの期間にはばらつきがある」と述べている。(HealthDay News 2022年4月28日)https://consumer.healthday.com/lymphadenopathy-is-common-adverse-effect-of-covid-vaccination-2657214620.html.Abstract/Full Text.Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
腋窩リンパ節腫脹は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種後に多く見られる副反応だが、ワクチン接種後に乳房画像診断を受けた人の44%でこれが認められるという報告が、「Radiology」5月号に掲載された。米ニューヨーク大学のStacey Wolfson氏らは、2020年12月30日~2021年4月12日にCOVID-19ワクチンを接種し乳房画像診断を受けた人を対象に、腋窩リンパ節腫脹の転帰を調べた。その結果、1,217人中537人(44%)において、少なくとも1回の画像診断で腋窩リンパ節腫脹が認められ、リンパ節の平均サイズは1.8cmだった。腋窩リンパ節腫脹は、ワクチン接種14日後に認められることが最も多かったが、2回目接種から50日後では稀だった。537人中43人(8%)が生検を受け、そのうち34人(79%)は良性、9人(21%)は悪性だった。腋窩リンパ節腫脹のある387人(72%)が、407回のフォローアップ検査を受けた。フォローアップ検査は、最初の検査から平均15.7週後で、79.4%はリンパ節サイズが減少し、良性と考えられた。20.6%は所見が安定しており、良性と考えられるもののフォローアップ推奨とされた。フォローアップ群で続発性悪性腫瘍と診断される人はいなかった。ワクチン接種から最長で43週まで腋窩リンパ節腫脹が継続して認められた。著者らは、「ワクチンを接種したとの理由でマンモグラフィによるスクリーニングを遅らせるべきではなく、リンパ節腫脹が解消するまでの期間にはばらつきがある」と述べている。(HealthDay News 2022年4月28日)https://consumer.healthday.com/lymphadenopathy-is-common-adverse-effect-of-covid-vaccination-2657214620.html.Abstract/Full Text.Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock