過活動膀胱(OAB)患者にとって、夜間排尿回数の増加は、転倒による打撲と骨折の共通のリスク因子であるという研究結果が、「International Journal of Clinical Practice」に12月27日に掲載された。.福岡大学筑紫病院の宮島茂郎氏らは、転倒による打撲や骨折のリスク因子を特定するため、50歳以上のOAB患者1,136人において解析を実施した。適格患者360人を対象に、年齢、性別、夜間排尿回数、尿失禁のタイプを調べた。患者は、無転倒群、転倒による打撲のある群、転倒による骨折のある群の、3群に分類された。.解析の結果、女性であること、夜間排尿回数が一晩に2回以下と比べて3回以上であることは、打撲と有意に関連した(オッズ比はそれぞれ2.888、2.940)。夜間排尿回数が一晩に2回以下と比べて3回以上であること、切迫性尿失禁であることは、骨折と有意に関連した(同2.835、3.415)。また、夜間の排尿にまつわる行動でも、骨折との有意な関連が見られた。.著者らは、「夜間頻尿と切迫性尿失禁を有するOAB女性患者には、積極的な介入が必要であろう。また、このような患者では、転倒骨折を予防するために、夜間の排尿周りの行動に注意を払う必要がある」と述べている。(HealthDay News 2024年2月2日).https://www.healthday.com/healthpro-news/senior-health/in-oab-nocturnal-urinary-frequency-tied-to-bruises-fractures-from-falls.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock
過活動膀胱(OAB)患者にとって、夜間排尿回数の増加は、転倒による打撲と骨折の共通のリスク因子であるという研究結果が、「International Journal of Clinical Practice」に12月27日に掲載された。.福岡大学筑紫病院の宮島茂郎氏らは、転倒による打撲や骨折のリスク因子を特定するため、50歳以上のOAB患者1,136人において解析を実施した。適格患者360人を対象に、年齢、性別、夜間排尿回数、尿失禁のタイプを調べた。患者は、無転倒群、転倒による打撲のある群、転倒による骨折のある群の、3群に分類された。.解析の結果、女性であること、夜間排尿回数が一晩に2回以下と比べて3回以上であることは、打撲と有意に関連した(オッズ比はそれぞれ2.888、2.940)。夜間排尿回数が一晩に2回以下と比べて3回以上であること、切迫性尿失禁であることは、骨折と有意に関連した(同2.835、3.415)。また、夜間の排尿にまつわる行動でも、骨折との有意な関連が見られた。.著者らは、「夜間頻尿と切迫性尿失禁を有するOAB女性患者には、積極的な介入が必要であろう。また、このような患者では、転倒骨折を予防するために、夜間の排尿周りの行動に注意を払う必要がある」と述べている。(HealthDay News 2024年2月2日).https://www.healthday.com/healthpro-news/senior-health/in-oab-nocturnal-urinary-frequency-tied-to-bruises-fractures-from-falls.Copyright © 2024 HealthDay. All rights reserved.Photo Credit: Adobe Stock